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【2024振り返り】山行編

大会に続き山行を振り返ってみよう!
今年は様々なエリアの山を楽しめた一年だった。


1月

1月は別大の練習に集中するため山行なし。

2月

①黒髪山ハイク

「最強低山」の黒髪山はとても楽しい山

別大でハムストリングスを痛めしばらく走れなかったので、その間はゆっくりとハイクを楽しむ期間にした。冬の寒さが残る中、ラン仲間と黒髪山と青螺山(佐賀県)を周回。普段よりだいぶ遅いペースでじっくりと周囲を観察しつつ山頂では紅茶を楽しんだ。ちなみにこのとき使ったsotoのアミカスとエバニューの500mlケトルは通年で活躍してくれている。


②平尾台朝駆けラン

ケガが治り、そういえばやったことないな〜と思いついて朝早くから家を出て平尾台で朝駆けラン。野焼き後間もなかったためあちこちに煤が残っており服や手は大変なことになったけど日の出は最高だった。
一周長くても15km程度で標高差もたいしたことない朝駆けにもぴったり。ただし、朝駆けならいいけど、平尾台は夜に行く場所じゃないな…ということ(景色がいいだけに真っ暗だと面白さは激減)


3月

脊振全山縦走

もはや毎年やってる定番となった。
この時はサポート有、メンバー複数ということでかなり余裕だった。
ウルトラトレイルレースに出るうえでトレーニングとして本当にいい塩梅なので来年もどこかでやるつもり。できればルートを更に拡張させたい。

4月

1day 鈴鹿セブンマウンテン縦走

やってみました鈴鹿セブンマウンテン・ワンデイ

スケジュールの都合で夕方からのスタート。大半の時間は真っ暗だし、浄水器トラブルで想定していた水の補給はできないし、そもそも痩せ尾根のアップダウン地獄のルートが想像の倍くらいキツかったし…ということでかなり疲労したことをよく覚えている。
特に竜ヶ岳は明るい時間に行った方が絶対楽しいだろと残念でもあったけど、ライトの反射で目を光らせた鹿の群れ(20頭近く)と遭遇するという体験はなかなかないし、御在所岳から先はとても楽しかったので終わってしまえばよい思い出。

このルートは調べるほど、鈴鹿が環境的にワンデイ縦走しやすい時期はかなり限られていることがわかったので本当にいいタイミングだったと思う。


5月

①1day くじゅう17サミット 

福岡に住んでいながら九州で最もメジャーな九重にあまり行くことがない(ハイカー天国みたいなところはあるので、ランしてる人はそうなりがちではある)
17サミッツとは1700m級のピークを踏み歩くことで、それをランナーは1日で行う。とは言え実際はそこまで走ることはない、というか色々な理由から走れないので少し速いハイクくらいのペース。

いざやってみると思ったよりはきつかった。しかしすばらしい日の出の時間帯、進むたびに変わる景色と地質・植生、近づいても逃げない呑気なアナグマ…など思い出せるだけでも良い景色の数々だった。
九重はすごくいい山域だけど逆にそれ故に年1〜2くらいでいいかな、と個人的にはおもう(整いすぎている、というか)


②多良山系縦走

多良山系(佐賀/長崎県)も実は初めて行った。微妙に行きづらい位置かつ走りやすいルートではないから優先順位は低くなりがちで機会がなかった。

4月に行われるトレイルレースがかなりハードということは聞いていたけど、実際それとほぼ同じ周回をして「なるほどね…」と納得した。累積標高差が距離のほぼx100mで、さすが修験道
見たこと無い長さの太い鎖場は笑ってしまうほどで楽しかった。

(ちなみに先述の鈴鹿セブンマウンテンもほぼその比率で倍の距離になるのでキツさが伝わるであろう)


6月

阿蘇四岳縦走(仙酔峡から)

阿蘇四岳(根子岳は除く)の縦走ランは既に昨年やってた。今年はルートを少し変えて通称「バカ尾根」とも呼ばれる仙酔峡からスタートした。

なぜそんなあんまりなアダ名が付いたかというとバカみたいに直登する尾根だからである。アルプスにあるようなガレ場の急登をひたすら登るため(槍ヶ岳周辺に若干似ているかも。たしか700mアップくらい?)、中岳の正面ルートよりキツいけど見晴らしがよく高度感はかなりあるし、雲海に恵まれたので振り返るのも楽しかった。
登りきったお鉢の先にある高岳付近ではミヤマキリシマが一面に咲いており、最高のタイミングでいけたのもよかった。


7月

①藻岩山ラン

所用で札幌に行ったので、このチャンス活かさずにおられるか!ということで市街地からスタートして藻岩山ラン。街から5kmも離れていないのにスキーができる山があるというのは福岡県民としては不思議な気分である。

最高のトレイル
しかも涼しいのですよ
山頂はロープウェイでもいけるため人で賑わっている

トレイルはかなり綺麗で、普段は九州の里山ばかりだからシラカバなど針葉樹林帯を進めることがかなり新鮮だった。そして何より「夏なのに湿度が皆無」ということが最高だった。日に当たるとさすがに汗をかくけど、日陰では冷房を浴びるかのように涼しく息苦しさがまったくない。
また夏に北海道行けたときは必ず山にも行こう(熊は怖いが)


②開聞岳ハイク

JR九州が「アプリくじキップ」という企画を発表した。5000円で「任意の期間で使える博多駅から各県主要駅までの往復特急or新幹線チケットが当たる」という神企画と言えるガチャであり、なんと2等、実質大当たりの博多-鹿児島中央駅行が当選した(確率5%)

この幸運にあやかり、せっかくなので自分で運転するとめちゃくちゃ大変なところへ行ってみよう…!ということで開聞岳に電車で行くことにした(車だと福岡市内から高速使っても350km)

鹿児島中央駅までは1時間半と即着くのだけど、開聞岳はなにせ鹿児島の南、鹿児島中央駅から開聞駅まで各駅停車で2時間と新幹線より長い。ちなみに開聞駅からの登り便は1日2本しか無いので逃すと大変なことになる(比較的のぼり便の多くなる指宿駅まで行ける町バスも同様)

なぜ夏の盛りにわざわざ暑さ極まる南国へ行ったか?であるけど、夏の盛りだからこそもっとも輝く青い空を開聞岳とセットで見たかった!それだけ。実際、移動時点でとんでもなく暑かった。

開聞岳のトレッキング自体は正直まぁそんなに…という感じではあったけど(一本道しかなく展望が7合目までない)、山頂から臨む景色は期待通りかなり良かった。空と海も池の青さ、大きな積乱雲のかさなり、それに映える緑。最高だった。

これが見たかった!

もちろん山登り自体はめちゃくちゃ暑く、あろうことかロングパンツで登ったのでトレランシューズの中が水たまりになるレベルで汗をかいた。

開聞岳は麓にキャンプ場があるので終わってからそこで一泊した。施設が充実しているからシャワーを浴びることができたし、月曜休みをとって日曜に泊ったため独占できて最高だった。

貸切状態。
夏の標高100mくらいの地点でシングルウォールは暑すぎる!

UL泊練習としてOMM・デュオマット+Cayl・Gaya Rolltopの中に入っているパッドだけを寝具として寝てみた。テント内の暑さはどうしようもないけど、芝ということもあって思ったよりは全然眠れるやんという後に生きる知見を得た。

寝具はこれのみ。意外と普通に眠れることが判明
開聞岳の山容は遠くから眺めると美しさが際立つ
帰りの車窓から。植生が南国なので眺めて楽しかった。
夏休みに入る時期、各駅停車の田舎道も風情があってよい


8月

北アルプス 縦走5days 上高地~折立

やっとこの時がきた。九州からは遠い北アルプス。連休が重なり行けることが確定し、せっかくなので8泊ぶっ通しでいくつもりだった。しかしお盆時期には避けられない天候悪化が想定よりまずそうだったので4泊5日に短縮となった(それでも帰りの便は決まっていたので2日間は外界でぶらぶらして過ごした)

ほとんどを上の記事シリーズで書いてるので省略するけど、言わずもがな今年のこの時期にこのコースを「逆走」するということはTJARを間近に見て感じてみたかった、ということに尽きる。これまでにはなかったリアリティのようなものが感じられて、本当に行ってよかった。

ちなみにライチョウ、ホシガラス、そしてオコジョと会えたのも最高だった。あとなぜかサンショウウオの幼生も水場ではないところで出会った。

来年もほぼ確実にアルプス縦走は行くつもり。何アルプスになるか、とかはまだ決めてないけど夏の楽しみとしたい。


9月

①釈迦岳周回ラン

福岡県の最高峰、釈迦岳にもようやくいけた。こちらもラン仲間と一緒に走り半分という具合だった。登ってみるとけっこう険しいルートが多いし、雰囲気的には脊振+多良山系という感じでメリハリがあって楽しい。
ただ、場所はほとんど日田なので行くまではけっこう大変。行きはルート間違えて荒れた道を進むことになった。

たしか阿蘇方面
なんだこりゃ!!?と調べたらツチアケビという激レアさんだった。腐ったバナナみたいな見た目してるけどまるで別物


②宗像四ツ塚縦走・許斐山周回・立花三日月縦走+ロード 64km

ロードが長いので意外と獲得標高自体は多くない。ちなみに64kmと表題にあるのはヤマップ計測値によるもの

秋のタッタチャレンジ、球磨川リバイバルトレイルに向けたトレーニングとして長距離のロード+トレイル練として行った。まぁ半分はロードである。
宗像四ツ塚は福岡の山屋かトレイルランナーくらいしかまず知らないであろうローカル低山ルートで、400m程度の急登気味な4つの低山を登っては降りる、12kmで累積1400mくらいの意外に侮れないコースである。

4つ目の山頂時点でこの比率。距離比!

玄界灘方面に降りてからはぐるっと宗像大社に向かって走り(ハンガーノック気味でほぼ歩いたけど)、3号線を挟んで許斐山をまわり(本来は直線に進むはずが降りるところ間違えて周回になった)、立花山・三日月山を越えて大濠公園まで走る…というコース設計だった。

個人の練習としては距離は最長であったけど、累積標高自体は2500m程度だし道中で補給はいくらでも出来たので思ったよりはきつくなかった。ただ、残暑が厳しく夏と何も変わらなかったので水分だけで1500円分くらいは使った記憶がある。

補給はスーパーでも出来るしコンビニはたくさん。
いったい何L飲んだかわからない

ついでにポールの練習も兼ねていた。このとき実感したけど、あるとないとで全然違う。北アルプス縦走のときに持っていればだいぶ楽だったのに…
出した分の見返りはあることがはっきりしたので、ちゃんとしたポール買おうかな〜

三日月山より。このあとは日没で夜間パート

こんな感じの、ロード+トレイル縦走はトレーニングとしても良いしシンプルに楽しいので来年もっと増やすつもり。UL泊or仮眠できる装備で1泊2日とか1泊3日みたいな感じもいいかもしれない。


10月

油山ナイトラン

金曜日にいれるポイント練と思えばいい強度

今年は福岡市民にとって最も身近(暫定)な油山に金曜の仕事上がりにランで家から行く、という華金ポイント練?を何回かやった。最初期は夏でめちゃくちゃ暑かったのだけど、10月にもなると涼しくて気持ちよく追い込めた(あくまで練習の一環であるので強度は上げる)

汗をほとんどかかないことに加え、湿度が低いため夜景が夏に比べ明らかに整って写る

ルートは毎回同じなのでもはや楽しいとかそういうのはないけど、行くたびに同じような時間帯でも時期によって見かける生き物が違うことが楽しみだった。夏はまさかのノウサギやミヤマクワガタと遭遇したし。
来年も継続して練習に取り入れて、「ホームマウンテンです」と言えるくらいには通いたいと思う。

でかくなったカエルちゃん

こっちは夏の記録↓


11月

カントリーレース応援&福智祭登山

球磨川リバイバルトレイルの翌週ということでさすがに無理やろ、と見送ったカントリーレース。ただ何にもしないのは違うなぁということで、応援登山として福智山に登った。
同日は「福智祭」として地元の山岳会の人たちから避難小屋で豚汁をふるまっていただけるイベントもあることを知っていた。せっかくなのでそれに合わせた時間に向かった(カントリーレースの選手は食べられない決まり)

レースでは最大標高となる福智山から。
ここは一番登りが長いところ

福智山を単体で登るのはかなり久々で、当時は「上級者コース」と言われる白糸の滝ルートをさけていたなぁ…なんて懐かしい気持ちも覚えた。進んでみると楽しいルートだった。
途中、のんびりと進むアナグマをゆっくり観察したりハイクらしい楽しみもできたし行って良かった。予想より疲労は抜けておりレースも完走くらいなら問題ないかな、というレベルだった。

毛づくろい中。少しは警戒してよ
まったく愛おしすぎる
ありがたき一杯

12月

12月は別大練習のため山はお休み。
今年は低山でも雪が期待できる寒さなので、年末にハイクか軽くランはするかもしれない。




上記以外にも印象深い山行は多く、例年以上に山に行った一年だった。春からはほとんど毎週どこか登ってたと思う。その中で地図読みの練習会、ゆっくりと写真を撮ったり飲み物を飲むハイク、ULめ装備のテン泊などこれまでやってなかった楽しみも広がってきた。

山に関してはシンプルに体力があるだけ行ける距離と難易度をあげることができるので、来年はもっと色々とやりたいことがある。単眼鏡でも買ってバードウォッチングもしたいな。今年やろうとおもって出来なかった1デイor2デイ縦走などもまだまたくさん。

来年も更にあちこち行きたいので楽しみに計画を練っていきます。



振り返り:大会編


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