転職活動で意識していること
本日は、公務員の私が転職活動で意識していること(今は転職活動を休止中のため、正しくは「意識していたこと」になります。)をまとめたいと思います。
「これまで」と「これから」
まず、面接を意識して、シンプルに
・これまで何をしたのか=自己紹介
・これから何をしたいのか=志望動機
の2点を考えます。
これまで何をしたのか=自己紹介
1点目の「これまで何をしたのか」です。
公務員はつぶしが効かないと言われますが、働く中で得た知見や経験は、他の人にとっては知らないことや分からないこともあります。例えば、事業部局でいた場合、年間のスケジュールを思い出してみてください。予算要求はいつでしたでしょうか? 自治体は、夏~秋に次年度の予算要求を財政部局と調整していると思います。そうすると、民間で、自治体の予算や政策の動向を把握しようとすれば夏~秋が、何かしらを要望しようとすれば春~夏が、時期的に望ましいことになります。財政部局との折衝が終わる年末年始では、次年度の予算反映に難しいということになります。
その他にも、
「予算要求の際、どのような資料をまとめたか?」
「新しい事業を実施する際、どのようなプロセスで事業化したか?」
「これまでの事業を総括する際、どのような視点で評価したか?」
と自問してみます。これらをまとめる中で、担当した業務を客観的に把握できるようになります。その中で、自分が努力したことや、業務改善に取り組んだことをまとめていけば、自分の強みができあがってきます。
これから何をしたいのか=志望動機
2点目の「これから何をしたいのか」。
公務には前例主義が多いことも事実ですが、前例が社会情勢にそぐなわくなってきていることもありますので、自分が感じた「違和感」を常に大事にしていれば、自ずと改善点を見出せます。先人が積み上げてきた「前例」に、自分の代で少し手直ししていくことで、より良い仕組みができます。
このような手直しをジョブローテーションの中で経験していけば、自分が得意なことや好きなことも分かってきます。未経験で異業種に飛び込むこともあると思いますが、ほとんどの人はこれまでの経験の延長線上にある業界が次の転職先になると思います。その業界の課題と自分の強みを掛け合わせれば、転職しても活躍できる可能性が高まります。
私が何社かを受検した際、面接官は常に転職先の業界と私の強みの関係性を確認していたように思います。私は20代のように伸びしろがある中での転職ではなかったため、期待されていることはやはり「即戦力」です。
自分の知見や経験が活きる業界へ
私の場合は前職がありますので、自分の知見や経験が活きる業界は限られます。とは言え、「これまで何をしたのか=自己紹介」、「これから何をしたいのか=志望動機」を振り返るだけでも、「あの時はこんな想いで仕事に取り組んでいた」とか「あの時の経験が巡り巡って今も活きている」とか「あの時のあの判断が今となってはターニングポイントだった」と思うことが多々ありました。エージェントの方にも「珍しいキャリアですね」と興味を持っていただくことがあります。
「どうしても行きたい業界がある」ということもひとつの強みと思います。
「自分の人生を生きる」
今、転職活動を頑張っておられる方もそうでない方も、良い職業人生を歩まれることを祈っています。