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Switchbot シーン3.0について その2
前回の振り返り
このnoteでは、主に「注意するところ」と「今後期待する事」について記載していきたい。
注意するところ
シーンが動かない事がある
これは以前にも遭遇した事がある事例で、かなり厄介なもの。
シーンの発動は「正常に動作している」とログに記載されているにもかかわらず、実際にはエアコンが信号を受け取っていない。
実際にその場にいなければ気づかないという点で他のエラーとは異なり、ログを確認してエラーがでたら対策、というわけには行かず、その点で考えうる最悪に近いパターンと言える。
しかも、該当のシーンを新たに作成し直しても同じ症状が起きるのは不可解。
気づいていないだけで、他にも発動していないシーンがあるかもしれないと考えると、製品そのものに対する根本的な信頼にかかわる。
ちなみに、この現象に気づいたのは、設定していたシーンに対して想定と外れる温度帯になる事が複数回あり、Daikin Appでエアコンの温度を確認したところ設定温度になっていなかった。
我が家はダイキンエアコンを使っておりインターネット経由でステータスを確認できるためこの現象に気づいたともいえる。
当面の対策
主に2つのパターンが考えられる。
①動かないトリガー周辺のシーンを厚くする
万が一そのシーンが動かなかったとしても、その前後にあるシーンで正常温度範囲に戻す。
例えば、「26℃以上の時、暖房26℃」というトリガーの動きが怪しいなら、25.5℃と26.5℃にも似たようなトリガーを作成しておく事で正常範囲を逸脱しないようにする。
②別のSwitchbot HUBを使う
我が家にはSwitchbot HUB2の他に、Switchbot HUBを搭載したシーリングライトがある。
メインエアコン近くのシーリングライトに「26℃以上の時、暖房26℃」のコマンドを入れておく事でSwitchbot HUB2でトリガーがかからなかったとしても予備のSwitchbot HUBでトリガーがかかるようにしている。
現段階では原因究明も兼ねているので2重にトリガーが発動してしまうがしれないが、発動しなかった場合と比べてマシな方を選んだ。
全体的にいえることだが、シーンの動作が不安定な気がする。特に我が家の場合はスナネズミの温調管理をしているので、予期しない温度帯になる事は絶対に避けたい。
そのためには複数トリガーや複数ハブ、Switchbotに頼らずともエアコンを操作できる仕組みは必ず持っておきたい。
手動シーンへのアクセスが変わった
これまでと手動シーンにアクセスする方法が変更になった。
方法1:左上のマイホーム→接続しているハブを選択
そのハブで設定されている手動シーンおよびデバイスが一覧表示される
方法2:ホーム→右上の…→シーンを管理
そのハブで設定されている手動シーンが表示される
やはり今まで使い慣れていた方法が良いが、いずれ慣れると思って割り切るしかない。
今後期待する事
シーンのカテゴリ(グループ)分け
例えばタブなどで複数のシーンを分類したい。
夏用、冬用などでシーンセットを使い分けられると見やすくなるし、おそらく毎回全てのシーンを読み込む必要がなくなりサーバ負担が減るかもしれない。(しらないけど)
後述するシーンカテゴリの一括制御ができれば、11月-2月は冬用シーンカテゴリ、3-6月は春用など手軽に使い分けができるかもしれない。
さらにいうと、外気温や天気予報情報をトリガーとしてシーンカテゴリの切り替えができればかなりすごい。
一斉にシーンをON/OFFする
これはカテゴリ分けとも関連するが、例えばスナネズミ部屋の掃除をする際、温度湿度計を別の所に置く事がある。
その時、通常よりも気温が下がってしまい、実際にはその必要がないのにエアコンが暖房29℃などで稼働し始めてしまう。
これを防ぐ為に、一時的にシーンの停止機能があれば(願わくば、今から1時間だけ停止、などのタイマーも)とても便利に使えると思う。
温度湿度計のMatter対応
たしか2023年Q4に対応予定と書いてあったので間も無くだと思っているが、これは最も期待している。(が、Switchbotサーキュレーターの度重なる遅延および状況説明がない事を考えると、この会社に期限厳守を期待するのは我ながら愚かだと思うが)
ちなみにエアコンのMatter対応について、3月時点では開発中となっていたが、11月時点では対応可に変わっておりMatter1.2でサポートされている除湿には対応していない。
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右:2023年11月時点
ただ、現在の使い方だとMatterでエアコンをコントロールしないので特に問題はない。
温度湿度計のデータ読み込みが遅い(2023/12/09版アップデートで解消)
Switchbot温度湿度計のログを読み込もうとした際、読み込みが非常に遅い。
正しく記載すると、データの1回目の読み込みは失敗する。というより、延々と読み込み続けるので、一度キャンセルして再読み込みが必要。
Wi-Fi環境下でもLTE環境下でも状況が同じ事、バージョンによっては改善されていた事もあるのでソフトウェア側の問題。
会社としての成熟度
シーン3.0とは関係ないが、Switchbotの会社としての成熟度が非常に低い。
ここ最近で急激に企業規模が大きくなってきているからか、取り扱うサービスと内部のサポート体制にちぐはぐな印象を受ける。
例えばサポート体制。
例えばロジスティクス。
例えばマーケティング。
もっと幅広い人に製品を使用してもらうには、上記いずれも高いレベルで満足する必要があるが、現在のSwitchbotにそれはない。
良くも悪くもベンチャー根性が抜けきらないため、とてもじゃないがSwitchbotでの本格的な構築は人に勧めることはできない。(少数を簡易的に使ったりトラブルを楽しめる人は別)
計画遅延などは仕方ないにしても、それを告知する際はしっかりと状況を伝える事が肝要だが、現時点では0点である。
この状況だとロイヤリティーは育たず、類似サービスが出た際にあっさりと乗り換えられてしまう。(僕自身も複数回にわたるSwitchbotサーキュレーター納期無断延期事件が大きな理由となり、Natureへの本格移行を検討しはじめた)
不等号の種類が少ない
たとえば26.0℃以上、26.0℃未満でトリガーをかけたいと思っても「未満」のトリガーが存在しない。
≧、≦だけではなく、>、<も実装して欲しい。
温度湿度計のトリガー温度を0.1℃刻みにして欲しい
上記、不等号で得られる結果とほぼ同じだが、Switchbot温度湿度計のトリガーを0.1℃刻みにできれば不等号の種類を増やす必要はないと考えている。
こうする事で、26.1℃以上、25.9℃以下などでトリガーをかける事ができるため、より細かい温度制御が可能になる。
最後に
ネガティブな感じが自分でも驚くくらい出てきてしまったが、期待をしていないわけではない。
ただ、いつまでもユーザーが笑ってついてくるとは思わない方が良いし、その時がきたら一気に瓦解するだろう。
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