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我が家のスマートホーム事情2 (SensiboによるエアコンHomekit化)

前回に引き続き、Homekit化を進めていく。

↓前回

最初に

Matter 1.1がリリースされた。
1年に2回改定されるので、次の改定は年末くらいだと思う。

Developer Resources → Download Specificationsから、MatterのSpecificationsがダウンロードできる。

Matter Version 1.1

1.1は大きな改定がないと聞いていたので、仕様をchatpdfに投げ込んで違いを聞いてみた。個人的にはエアコンのモード(送風、ドライ)の追加とバッテリー駆動デバイスの切断が減る事がメリットだと感じる。

Application Cluster Specificationより

ダイキンエアコンのHomekit化

現在我が家にあるエアコンで特に使用頻度が高いのはDaikn APPによるリモート操作に対応しているDaikin F36ZTRXS。

プラグインが出ているのでHomeBridgeでの制御も考えたが、やはりHomekitでの制御をしたいと思い、いろいろ探したところSensiboをみつけた。

しかし、国内でSensiboを「購入した」とか「便利に使っている」というレビューはほぼ見つけられなかったため、最悪のケースも想定しつつ購入してみた。

Sensibo選定ポイント

  • エアコンのHomekit化ができる

  • 対応機種が多い(メーカーHPで個別機種の検索ができる)

  • CO2濃度計がついている

  • TVOC計がついている

エアコンのHomekit化ができる

これだけを理由に選定したといっても過言ではない。
今後HomeBridgeを脱却しようとしているのに、ここでまた増やしてしまうといつまで経っても脱却できないような気がしたから。

対応機種が多い

メーカーHPによると、実に10,000モデルに対応しているとの記載がある。
対応機種検索に「Daikin」といれると、サポートされていますという表示もでるので、いくら何でもざっくりしすぎだろうと思うながら購入した。
(機種名やリモコン名をいれてもリストには出てこなかった)

対応機器リスト

CO2濃度計、TVOC(総VOC)計がついている

もともと+StyleのCO2計を使っていたので、その比較がしたかったというのもある。

現時点ではCO2計が2台しかないので、どちらが正確な値かは判断できないが、sensiboの方が50-100ppm程度高い数値を示すことが多い。

Sensibo Air Pro機能一覧

また、TVOCについては比較となる機器を持っていないので正確さはわからない。ちなみにメーカーのHPには以下の文言がある。

TVOCとは、Total Volatile Organic Compounds(総揮発性有機化合物)のことです。揮発性有機化合物は、室温で気体になる有機化学物質です。多くのVOCは、電子機器、クリーナーや消毒剤、殺虫剤、芳香剤、塗料や溶剤、接着剤、新しい家具やカーペット、建築資材、合板などから発生します。VOCは、目、鼻、喉を刺激し、呼吸困難を引き起こす可能性があります。

Sensibo メーカーHPより

僕の所属する会社の性質上、この手の装置ははっきり言って全く信用していない。ただ、なんとなく新しい指標があれば面白いなあくらいで導入をきめた。(補足:TVOCを信用していないのではなく、この様な簡易的な装置で再現性のある信頼できるデータが取れない、という意味。測定誤差を考えると表示される数値はエンタメ程度に考えている)

Sensiboの良かったところ

  1. Homekitのシーンで一括管理できる。

    • 1つの端末(iPad Air)からエアコンを含めてコントロールできるのはやはりとてもよい。

    • エアコンのHomekit化自体はHomebridgeでも出来ることだが、モチベーションの根底がHomekit化なので仕方ない。

  2. アプリの反応はそこそこよく、現在は切断なども起こっていない

    • 我が家の環境ではHomebridge登録によるリモコン(Switchbot経由)がたまに無反応になったりしたが、Homekit化してからはこの問題は起きていない。

Sensiboの今一歩のところ

  1. アプリから操作した場合、押したボタンと動作が合っていない。

    • もう少し正確にいうと、例えば、Sensiboアプリ上で除湿ボタンを押すと冷房が実行される。

  2. Homekitでドライに対応していない。

    • しかしこれはMatterの問題で、1.1でサポートされたので6月6日のWWDCを楽しみに待っている。

  3. AI自動運転の際、温度調整ができない。

    • DaikinAPPではAI自動を実行した際、+1℃や-1℃など自動運転を前提とした温度調整ができる。しかしSensiboアプリでAI自動運転を実行した場合、この温度調整ができず、常に±0℃で固定される。

  4. 操作したボタンと異なる音声ガイダンスが流れる

    • 項目1にも通ずるが、シーンでエアコンの電源をオフにすると「AI自動」の音声が流れた上でエアコンがオフになる。これはなんとなく原因に心当たりがあるので、後日設定し直してみる。

  5. 温度の調整が1℃刻み

    • homekit上では温度設定が0.5℃に指定はできるが、エアコンに信号を送る際に繰り上げて1℃刻みに変更されてしまう。例えばHomekit上で26.5℃に設定しても実際には27℃に強制変更されて実行となる。これはSwitchbotやNature Remoでも同様なので仕様なのだろう。さすが純正だけあってDaikn APPからは0.5℃刻みの温度設定は可能。

  6. センサー関係の信頼度が低い

    • TVOC計はもともと信頼していないので除外するが、特に湿度の信頼性が低い。SSwitchbot温度湿度計、HUB2、Nature Remoを並べて測定をした際、他よりも+10%程度高い。

    • 温度に関してもかなり外れた値を出していたが、1日放置した後は許容範囲内(±0.5℃)まで改善された。

上記の通りいろいろとイマイチなところはあったが、その後、再設定を行い、項目1、3、4については解消した。

残りの項目については設定だけの問題ではないので、気長に待とうと思う。

さらにもう少しで項目2も解消されると思うので、個人的には十分使用に耐えるレベルにあると考えている。

まとめ

操作端末としてiPad Airを使っているが、ここで色々なものをコントロールできるのはとても便利。

特にMarantzのHomeBridge化は想像以上に恩恵があった。目標であるHomekit統合は着々と進んでいる。

次回はSensiboの再設定について記載をしていこうと思う。

つづき

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