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タウンアーキテクトという新しい建築家像

先日、ある建築関連のイベントに参加した。

テーマは「タウンアーキテクト」


タウンアーキテクトとは、地域に根ざし、建築活動などを通してよりよい社会環境、コミュニティ形成をはかる建築家、計画家のことをいう。
建築家の北山恒さんは『「町医者」的な存在』という言い方をしたらしく、上手い例えだと思う。

イベント内容


「タウンアーキテクト」として建築活動を行っている方から話を聞き、その後実際街をあるいて、手がけた建築を見に行くといった流れ。

実際、どのように仕事を得たか、そしてどのように活動を広げたかなど、実体験にもとづいた生の話を聞く機会はとても貴重なものだった。

思ったこと


・タウンアーキテクトの働き方で大事なこと
①人とのつながり、出会いが大事
→人づてに仕事が得られたり、地主さんのとの出会いで手を加えられる物件が得られたりする
②積極的に地域の人と関わる姿勢が大事
→グイグイ入っていくというよりかは、1人の住民としてイベントに参加したり、企画したりする。「認知してもらうことが大事」っておっしゃっていた。

・段階的に少しずつ手を加える
→例(レクチャーで聞いた事例)
①街路との境界にある塀を取っ払い、1階を改修し、自分の事務所をつくる…
②テナントが入ってくれて、人が来るようになったからベンチをつくる…
③裏の庭も整備する…

まちの様子、変化に応じて付け足していく。すごく実直というか素直な感じがした。
(作ったら使ってくれそう、、ニーズがありそう、、(地域の人に、こういうのあったらどうですか?ってきいたり?)、、じゃあ作ってみよう、みたいな感じなのかな。)



いかに「建築」が社会と密接に繋がっているかということを改めて感じた。
社会の状況や動きに応じて求められていることがおのずと変わっていく。

その動きを見抜き、形を柔軟に変えながらよりよい社会、環境を目指して自分ができることをするといった姿勢はとても格好良いなと思った。







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