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学校は探検の場

"The school is a place to explore. Make full use of the time and the tools provided." 
"Have fun exploring."
スタジオ担当の先生がよく言っていた言葉。まとめると、

・建築の世界をとことん探求しよう
・学校での時間、使える材料や道具を最大限に生かそう
・その学びを楽しもう

自由な、探究心を刺激する課題

各学期の最初の方の課題は、自由で、探求が求められた課題が課された。日本の学校ではそういった課題がなかったので、最初は少し戸惑った。けど、だんだん楽しめるようになった。

秋学期:材料の可能性を考える。exploring the aesthetics of tectonics

探求したい材料を選び、その形、どう組み合わさるのか、組み合わせ方によって、どんな美が生まれるか、光はどういう効果をもたらすのか、どんな影を描くのか、それはまたどんな印象をあたえるのか、建築の何に使うことができるのか、構造的な役割を果たせるのか、それともファサードの外装材のように使うのか、、、

って言った感じで、非常に自由。

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敷地にたくさん石があったから、石の積み方色々したり、木と組み合わせたらどんな感じかな、なんてやってた。
あの頃は自分何しているんだろうって感じだった、、、笑

他の人は、木を選んだ人が多く、組み木の継ぎ手(こっちの人すごく好きらしく、日本の組み木の継ぎ手の本が教科書として本棚にあった)を探求したり、中にはプラスチックをどう建築に使えないか考えた人がいた。

材料を考えるのは、いつも後回しにしてしまったので、面白かった。

春学期:身の回りの環境を家具で変える Altering the Status Quo

春学期は、街を家具スケールから考えることから始まった。
課題は、学校内で、問題や人が不満に感じていることを見つけて、家具を製作することで解決できないか、という課題(確か2週間)。
条件として誰でも簡単に作れるもの、そして合板1220mm×2440mmが一枚だけ与えられた。
いわゆるビルディングキットをつくる課題だった。

これは、家だけど、そういうビルディングキットを実際提供している企業として紹介されたWikiHouse. 

誰でも簡単に作れるとは?

結果として、教卓をつくることにした。
理由は、①既存のものがほとんどの人にとって高すぎる
    ②重すぎる(教卓はある程度の重さが必要だが)
    ③見た目が微妙

できたのがこれ。

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この課題では、どうしたら
・できるだけ直線だけの切断
・接着剤や釘いらない(環境配慮。これは常に意識。)
・組み立て&解体式(学校、場所ない)
・高さ変更が可能
・見ためが良い
・教卓としてちゃんとしっかり自立する
・全てのパーツを合板に収める

を実現できるのかの試行錯誤の連続だった。

楽しむ心を持ち続けたい

日本の学校の設計課題も今から思うと、探検の課題だったといえる。けど、やはり時間的な余裕の無さと、UMAほどオープンな雰囲気ではないからか、楽しむ心がいつの間にか消えてしまったことがあった。
楽しむことより、課題を終わらせることに集中してしまった時があった。
それも、もちろん大事。時間は有限。
けど、学びたいから学んでいること、授業費を払って学んでいること、そして、学ぶ機会が与えられていることを忘れず、学ぶことを楽しむ心を持ち続けたい。

そんなことを思わせてくれました。


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