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コケのぬいぐるみ|開発編
こんにちは。すんです。
「コケを無限にふさふさしたい!」という想いから、コケのぬいぐるみ制作に取り掛かりました。企画編では素材選びに右往左往していましたが、今回は形にしていくところをゆっくり記していこうと思います。長いのでとても暇な時にでも読んでみてください。
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1.キャラクターを考える
これ本当は最初にやるべきなのかもしれません。素材探しに難航し、後回しにしていました。最初の案はこんな感じ。
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ちょうどいいなぁと思っていました。
2.型紙を考える
このキャラクターが本当に自分で作れるのか?というところを含めて、揃えた素材を使って型紙作ることにしました。もっと正しい方法があるのかもしれませんが、下記が手順です。
①粘土でかたちを成形。
・油粘土だとラップが剥がれやすくて◎
・爪楊枝などで縫い目の印をつけとくと◎
②ラップで丁寧に包む。
それをセロハンテープで固定。
③縫い目にしたい線を油性マーカーで描く。
④カッターで線をなぞってカットする。
ぬいぐるみ制作初心者なので、ダーツ(平面的な布を立体的に仕立てる方法)は売ってるぬいぐるみを参考に考えていきました。最後は切り取ったラップの形を紙に写して型紙完成です。
結構この”型紙をつくる”という工程は、納得のいく形ができあがるまで何度も繰り返した記憶があります。楽しいですが、根気です。
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型紙できたからもうこれでできたも同然!と思っていたのですが手芸の熟練度が足りず色々と苦戦。いっぱい指に刺しました。コケの部分には肝心の「ふさふさ」を生やすため、気合いでパンチニードルしていきます。
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パンチニードルしているところです。
3.試作が完成
結構案に近いものができあがりました。(足はまだないですが)ただ、完成してみると色々と改善したい点がでてきました。
なんだかコケっぽさに欠けている。
リアルを目指すのか?デフォルメされた
キャラクターなのか?か振り切りたい。キャラクターとするなら、可愛さが微妙。
周りからも意見を聞いてみたところ、本物のコケをもっと観察するべきという声をもらいました。客観的に見てもらわないと自分ではなかなか気づけないことってありますよね。ここからまたもう1段階案を練り直します。
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4.もういちど初心に立ち返る
それから本を参考にしたり、外のコケたちを見に行ったり。コケを見つめ直すことにしました。一旦止まって、思い切って戻ったりするのもものづくりには大事なことだと思います。たぶん。
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結局、目はこのイメージから変えました。
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コケの部分が傘のようになっていて体と馴染みません…
そういえば、ぬいぐるみ自体に重さをつけて、いきものっぽさを作ることにしました。初期は手芸わたを詰めていましたが、ペレット粒状に変更しました。ユザワヤの店員さんからそのまま入れると縫い目からペレットが飛び出てしまうので、なにかストッキングなどに入れて詰めるといいですよ〜と教えてもらいました。家にあった水切りネットがいい感じだったので、ひとまずこれを使うことに。
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ちゃんと重さをつけてくれます。
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5.ついにかたちになりました!
かなり試行錯誤を繰り返しましたが、ようやくこれならいいかも!と思えるかわいいコケができました。刺繍糸をむちゃくちゃ消費して、もともと大きかったファーの布も切り刻みすぎて粉々になってしまいました。
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ファーの長さによってだいぶ表情が変わります。
何考えてるかわからない表情に仕上げました。
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カラーは要検討ですが、
刺繍糸の光沢&組み合わせで
コケっぽさが出せていると思います。
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足はこの画像ではほとんどわかりませんが、
手の上に乗せるとほんのり感じます。
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ギンゴケこんなかんじです。
グレイッシュブルーな緑で白い光沢があります。
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……、というところまでで現在に至ります。個人的には読むだけでも疲れるような内容だったかと思います。奇跡的にまとまった時間が確保できたので一気に作りましたが、こういうのは気長にゆっくり進めるのがいいんじゃないかなぁ。
まだまだ改良も行なっていきますが、早くこのコケのきょうだいを増やしてあげたいです。そんなこんなで深夜の制作が続くような気がします。出店&販売も目標にしていますので、これからもどうか温かい気持ちで見守ってあげてください。
長文乱文を読んでいただきありがとうございました!もしこの記事が何かの役に立てたら嬉しいです。続きもぼちぼち記していこうと思いますので、暇すぎるときにでも見てみてください。