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モヤモヤ期

最初のルームメイトとお別れしてから、早2ヶ月。
この期間はずっとモヤモヤしていて、本当にキツかった!
モヤモヤの原因を振り返りつつ、その中であった、素敵な救済についても書いていこうと思います!


共同生活の難しさ

新しいルームメイトは、タイ出身の、30歳で明るい方でした。
彼女はハウスキーパーではなく、カフェの配属。
英語は私と同じくらいのレベルですが、意思疎通は問題なく出来ています。

彼女のポジティブで優しい性格は、素晴らしいと思います。
私がケガをした時に湿布をくれたり、熱が出た時に熱さまシートをくれ、有難く使わせてもらいました。
そのことには本当に心から感謝しています。

しかし、一緒に暮らし始めてすぐに、彼女と生活するのは私にとっては厳しい、と感じるようになりました。

理由1 音

私は音に敏感なところがあり、彼女の出す音がいちいち気になってしまうのです。

まず、彼女はくちゃらーでした。
文化の違いというが、頭では理解出来ていても、彼女が食事を始め、音を聞く度にストレスが蓄積されていきます。
なるべくイヤホンをして聞かないようにしているのですが、状況的にイヤホンをすぐに付けれないこともあり、イライラしてしまいます。

また、私が部屋にいる時も、イヤホンを付けずに大きい音量で動画を見ていました。
1週間程経っても変わらなかったので、「私がいる時はイヤホンしてくれるとありがたい」と伝えました。
「ソーリー」と言ってくれ、それからは基本的にはイヤホンを付けてくれるようになりました。

次に、笑い声です。
動画を見ている時、彼女は高確率で「あはは」と、はっきりした声で笑い声をたてます。
私がイヤホンをして何かを聞いていても、笑い声が大きいので聞こえます。
これに関しては我慢するしかないと、諦めています。

さらに、彼女は毎日家族に最低2,3回は電話します。
毎回、かなり長時間なのです。
私がイヤホンをして何かを見ていても、以下省略。

理由2 衛生面

バスルーム、洗面台が、詳細は省きますがとにかく汚い。
こちらは2週間様子を見ましたが変わらなかったので、「健康面に良くないから改善してほしい」と伝えました。
洗面台は気を付けてくれるようになりましたが、バスルームは変わらず。

理由3 超インドア

休日、いくら天気が良くても、必ず1日中家にいるのです。
1回も出かけたところを見ていません。
「ウォーキングも、ハイキングも好きじゃない。どこにも行くところがないし。寒すぎて、外に行けない」
私の価値観の押しつけだとは分かっていますが、せっかくワーホリ来てるのにそれは勿体なくない?と思ってしまうのです。
自然が素晴らしいテカポにいるから、なおさらそう思ってしまいます。

私がこれらの3つのことが気にならないタイプなら、全く問題なかったと思います。
また、最初のルームメイトが、私のこともリスペクトして生活してくれてるなあ、と感じられるような、私にとって理想的な方だったのも、大きい理由でしょう。
そして、私は内向的で1人が本当に大好きなので、そもそも共同生活に向いていないんだと思います。

良いところに目を向けよう、良いところに目を向けよう。
そう言い聞かせてみても、どうしても気になるし、ストレスは溜まっていきます。

旅行していた頃のように、数日間ならいいけれど、誰かと長期間一緒に生活を送るのは、かなり相性の良い相手でないときついなあ、というか、ストレスだなあと改めて思いました。

日本Love

ここ最近まで、日本が嫌いでした。
日本の学校や社会に馴染めず、孤立し、居心地の悪さが付き纏っていました。
しかし、日本をいざ飛び出してみると、日本の良い面にたくさん気付けました。

このモヤモヤ期、なんと「帰国」というワードが何度も頭を過ったのです。

「こんなにモヤモヤしながらニュージーランドで過ごすなら、もう帰国しようか」
「もうやりきった感あるしな。帰国してもいいかも」

あんなに嫌いだったはずの日本が恋しい気持ちが、私にもあるんだ。
新発見でした。


将来への不安

ニュージーランドに来る前、ワーホリ中に、たくさん経験して、これからやりたいことを見つける!と意気込んでいました。
やりたいと思ったことはチャレンジし、その経験を通して、「これ良いかも」「これ好きかも」そう思えるものが、たくさん見つかりました。
しかし、「これを突き詰めていくんだ!」と決め切れていません。

自分と向き合い不足
答えは自分の中にもうある

どこかでそれを理解していながらも、特にこのモヤモヤ期は、自分と向き合うことから逃げ続け、それなのに将来何も決まっていない、真っ白な状態に漠然とした不安を感じるという、支離滅裂な状態でした。

ワーホリ後の将来が真っ白で、「どうにでも好きなようにできるんだ」というワクワクもあります。
しかし、このモヤモヤ期はそのワクワク感は10%程になり、90%は不安で埋め尽くされた思考になっていました。

今はまた、少しずつですが自分と向き合う時間を取り始めました。
私にとって、自分と向き合うことはめちゃくちゃ労力がいるし、簡単ではありません。
これまでの人生、向き合うことをあまりしてきませんでした。
また、自分の感覚や感情を言語化することが苦手なため、膨大な時間がかかります。

最近ようやく、「それでも自分の奥底まで、とことん向き合うしかない」と覚悟しました。

焦って結論を出すのでは無く、自分が納得するまで、どんなに時間がかかっても逃げずに向き合い続けると決めました。
ウェリントンで、自分と向き合えた時のように。(詳細は「分岐点」をご覧ください)
もう一度本気で向き合うタイミングだと思っています。

まだまだ、何にでもなれる。
可能性は無限大。

救済

朝食バイキングで働いている時でした。
男性のツアーガイドさんが早めに来ていたので、
「ビュッフェですか?時間までもう少しお待ちください」
と英語で説明しました。
時間になり、そのガイドさんが団体を引き連れてやって来ました。
するとなんと、日本語を話していたのです。
グループ表を確認すると、その日の1グループ目が珍しく日本人ツアー団体でした。

私「日本の方だったんですね」
ガイドさん「さっき、もしかしたら日本の方かも、と思いました」

ガイドさんと話したのはそれくらいでしたが、不思議と相性がバチッと合った感覚がありました。
彼の職業柄のためか、それとも本来の性格のためか。

その団体の皆さんが部屋に戻り、次の団体を対応している時、ガイドさんが戻ってきました。
忘れ物かと思って会釈すると、紙袋を差し出してくれました。
「お客さんがくれて、余ってるやつですが、もしよかったら貰ってください!お菓子と、あと立ち仕事なのでこれも」
「いいんですか!ありがとうございます」

日本から持ってきたであろう、純日本製のおせんべいや、種無し梅、マドレーヌ。
何より、私が大好きな「味ごのみ」も入っていて、懐かしさを感じました。
そして、足リラシートが5枚程セットになっていました。

驚きと、嬉しさと、感動で、ただ「ありがとうございます」と繰り返すことしか出来ませんでした。

「頑張ってください!」

最後にそう言われ、視線がバチッと強く絡み合いました。
その瞬間、心が揺さぶられました。

それまでは、ガイドさんの目はひたすら穏やかで、優しい雰囲気でした。
それが、「頑張ってください!」と言われた時だけ、眼力がぐっと強くなり、雰囲気がガラッと変わりました。
その時に、こう感じました。

「この人は心の底から私を応援してくれている。そして、私を100%信じてくれている」

「応援」という行為は、その人を「信じる」ことなのかもしれません。

一緒に働いていたヨーロッパ出身のカップルに中身を見せ、興奮そのままに喜びを伝えました。
2人も、「よかったね!」と一緒に喜んでくれました。
足リラシートを見せ、「これ、使ってみたい?」と聞くと、ハンガリー出身の彼女さんが
「興味あるけど、これは全部あなたのものよ!全部よ!」と言ってくれました。
それもすごく嬉しかったです。

奇跡的な出会いと、プレゼント、そしてメッセージ。
素敵なツアーガイドさんのおかげで、「よし、頑張ろう!」という前向きな気持ちになりました。
また、日本Loveが強まっていたタイミングだったので、おせんべいが心、体に染み渡り、日本への恋しさが少し緩和されました。

ガイドさんには本当に感謝しています。

まとめ

かなりモヤモヤしていた日々でしたが、気心知れた同僚が出来たり、休日にはトレッキングしたり、行きつけのカフェが出来たり、クライストチャーチの友達が遊びに来てくれて星空を一緒に見たり、良いことや楽しい日も、もちろんありました。

これまでのワーホリの経験上、モヤモヤ期の後はすきっと晴れた良い状態になれることは分かっているので、「これは必要な期間だったんだ」という心境にようやくなりました。

そして、テカポでの生活が残り3週間を切り、再び旅行出来るワクワクと、テカポを去れる喜びで浮かれ始めたところで。

大ハプニングが起き、全てが白紙に。

8月頭に去る計画だったのですが、テカポに8月末までいることにしました。
食欲も無く、ドン底の気分です。

昨日起こったその出来事は、次の記事に書こうと思います。

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