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夫婦別姓、同性婚、そして非婚

これから綴る内容の捉え方によっては
勘違いされかねないので
先に記しておくが
「選択的夫婦別姓」
「同性婚」
については
わたし個人の意見としては“賛成”である。
それをまず表明した上で書きたいことがある。

「選択的夫婦別姓」や「同性婚」の問題にふれると
正直、もやっとする。
もやもやっと、むくむくっと雲が広がる感じがする。
“賛成”を表明していても
言葉にならないマイナスのこの感情は
わたし自身が未婚の母で
わたしの息子が婚外子だからだ。

夫婦で同じ姓にするか
別の姓を続けるのか
それを選ぶ自由はあってしかるべきだと思うし
パートナーが異性であっても
同性であっても
婚姻の自由は
これもまたあってしかるべきだ。

だけど、だけど、だけど。
あくまでライフスタイルの選択枠は
“法律婚”を基準に据えて
どこまでも“法律婚ありき”の話なんだなって
いつもどこか悲しく思う。
このままじゃ
“法律婚”を選べなかった人、選ばなかった人、
その子ども達の存在は
制度からも社会からも
どんどん孤立していってしまう。
どんどんなかったことにされていってしまう。
”法律婚の保護”は“婚外子差別の理由”になる。
間違いなく、なる。
“法律婚の保護”を考えるとき
“法律婚以外の保護”も考えられるべきだ。
この論理を、今はマダうまく言葉にできないが
早くちゃんと自分の言葉で
誰かにちゃんと伝わるように話せるようになりたい。

<愛人/愛人の子>
<男性に捨てられた人/男性に捨てられた子>
といった、男性(家長)の支配的考えから見るネガティブイメージと
<選択的シングルマザー>
<別姓(事実婚)夫婦>
といった、新しい家族形態を選び取ったポジティブイメージと
両方が対極するように存在する属性なわけだが
ネガティブイメージに当てはまってしまう過程をたどった人(家族)だけが完全に取り残されてしまう。
だから、もやもやがとまらない。
わたしは、息子は、
完全にネガティブイメージに当てはめられる方になる。

わたしが大学生だった頃
『紫色はジェンダーフリーの色なのよ』
と言って
いつも紫色の服を着て
講義をする教授がいた。
ジェンダー論や、婚外子や非婚のことをテーマにする講義だった。
当時は自身がその属性に
近い将来なることを知らずしても
何か感じるモノが強くあって
とても楽しみに興味深く講義を聴いていた。
でも、もっともっと話を聞いておけば良かった。
なんなら、ゼミ生になれば良かった。
と、今更ながらに後悔している。
今からでもダメ元でアポ取ってみようか・・・
なんて考えたりする今日この頃。

それでも冒頭に記したように
わたしは「選択的夫婦別姓」も「同性婚」にも
積極的に賛成の意を表したい。
でも、そこに
“法律婚以外の保護”についての議論も必要だと強く思っている。

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