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(続編) 道中物語①

前回の記事では、
仲のいい爽やかな家族が描かれていました♪

記事を読んでくださった皆さま、
ありがとうございます♡

仲良し家族ではありますが、
始終そういうわけではなく、
小さな小競り合いなどは日常茶飯事です。笑

では、同じ日の別の角度をお楽しみください♪😊




体調不良だった私。
夫婦で申し込みをしていた娘の大学訪問へ
行けないかもと、夫へ伝えていた。

夫も「仕方がないね、一人でも行って来よう」
と、一人で行くつもりでいた。

翌朝、180度変わって元気になった私。夫へ、
「この調子なら、なんか行けそうだから、やっぱり一緒に行こうかな……」
「今日は何時頃出るの?」
と、聞いてみた。


「あ、一緒に行く?行けるなら一人で行くより二人の方がいいから助かる」
「行くか行かないか、早めに決めて」

「あ…うん……よし、行ける、行こう!」

「11時には出るから、急いでね」

と、少し急かされた……


「え、見学は13時〜16時まであるから、そんなに早くに行かなくても大丈夫だよね?」
「14時に着いても十分見学する時間あるよね?」

「えーー時間足りないよ!」

「え?どんだけ見て回りたいの?見るのにそんなに時間かからないでしょ?」

「えぇ〜〜ゆっくり見たいじゃん!」

「でも、まだ洗濯あるし支度に時間かかるから……」
「14時に着くんじゃダメなの?」

「ダメじゃないけど、俺は早く行きたいの!」
と、主張された……

「あぁ…もうじゃ……その時間には終わるのは難しいけど、できるだけ早く支度終わらせるように頑張るよ……」

折れました。

(ったく、もう〜)




支度の途中、娘たちも一緒に行くか聞いてみるだけ聞いてみよう!
と、思いついて、それぞれへ連絡を送った。

早々に支度の終わった夫は、ソファで携帯を触りながら寛いでいる。
私の支度が終わるのをただ待っていた。

(ひえ〜俺は終わってますけどと言わんばかりに……)
(手伝いもなく、軽い圧をかけられてるかのように見えるぜ〜)
(見なかったことにしよ〜っと)

私は、娘と連絡を取ったり、洗濯したり、自分の支度をしたりとあれこれやりながら、できるだけ早く終わらせられるように頑張っていた。


「後どれくらいで出れる?」
「もう出る時間30分も過ぎてるけど、先に車で待ってていい?」

「あぁ…ごめん…子どもたちと連絡取ったりしてたから時間かかちゃったね」
「後、10分くらいで出れると思う……車で待ってていいよ」

(う〜急かしてくるね〜)
(どうぞどうぞ、それで気が済むのなら、どうぞ車で待っててくだされ〜)


私はそんなことにはめげず、慌てず焦らず支度を進める。が、少々急ぎめで、服を選んで準備をした。

病み上がり、久しぶりに外へ出るので、気温も温度調節もわからない……
玄関を出ては、違った…と服を2〜3度変え、出際に時間をかけてしまった💧




支度を終えて、助手席に座ると、

「1時間も出る時間遅れたな…」 夫がボソリ

怒ってはいないけど、遅れていることからの余裕の無さが運転に表れていて明らか。いつもあることだから、私にはすぐにわかった。

(あわわ……出た出た)
(運転が雑〜、呼吸が浅い〜)
(せっかちが出てますよ〜)

出る時間の遅れは正確には45分。
娘の家へよく行く私は、到着時間がどのくらいになるか予想が立つ。
到着はおよそ13時半頃、30分遅れだから見学も十分できる。
焦ることなど何もない。

(このまま、夫のせっかち運転に乗るのは嫌だな〜)


「ねぇ、少し焦ってる?そこまで焦らなくても時間は大丈夫だよ」

「……」 無言で運転に集中。

伝えてみたけど……運転は変わらず荒め。
気づいたとは思うが、変えようともしていない。


「運転変わるよ、私運転したい」

「うるさい!変わらない!」


(いやいや、そのせっかち運転に乗りたくないのよ〜)
(夫も気づいていると思うけど、指摘されたく無いんだよね〜)
(わかるがしかし……)


「いや、ちょっと…運転が焦ってる感じになってるから…」
「怖いから私が運転したいの、変わってもいい?」

「うるさい、そうやって横でいろいろ言われることがイライラする」

「うん、だからだよ」
「このまま乗ってたら怖くてまたいろいろ言っちゃうし、イライラさせちゃうと思うから、だから私が運転したいの」

「嫌だ!あなたの運転は俺が怖いから、変わらない」

(ああ言えばこう言う……はぁ〜全くもう〜)


……。  しばし沈黙。


名案が浮かんだ私。

「飲み物欲しいから、時間の無いところ申し訳ないけど、コンビニに寄ってもらっていい?」
「飲み物だけだからすぐ終わるから、寄っていい?」

「そのくらいなら」

と、言ってくれたけど、
一番近くのコンビニを素通りした。

!!

「え、何で寄らないの?」

「反対車線側に行くのが面倒だったから」


えーー!センターラインの無い道よ?
一車線くらいの幅の道なのに?反対側に行くのが面倒?

交差点だから、確かに対向車は少し邪魔かもだけど、少し待ってピュッと入れるじゃん!右折してからだって、左折してすぐ入れるじゃん!対向車だってそんないなかったじゃん!そんなにロスするかな?コンビニはすぐ目の前よ!?

何なん、その言い訳……


そして夫へ教えてあげた。

「ここからしばらくコンビニ無いよ」

「そうなの?早く寄りたかったの?」

「うん、飲み物買ったら、後ろでリクライニングして寝ていけば、気にならずに怖く無いかなと思って、後ろに乗ろうと思ってた」

「なら、運転変わって」
「俺が、後ろに行く」

え!?
えっ、えっ、えっ!???

「いや、あなたが運転を変わってくれないから、工夫して考え出した私のアイデアなんだけど」
「何でそのアイデアを取っちゃうの?ひどくない?」
「天邪鬼さんなの?笑」

「……」 返事なーし。


少し先にあるコンビニへ寄った。
飲み物を買って戻ると、後部座席に乗り込んでいたよ、太々しい!

はぁ〜言葉が出ないぜ〜。初めから変われや〜。

私は運転席へ回って、運転を楽しみますわ〜♪
あ〜やれやれ……

いいのです、いいのです。
心に余裕の無い、せっかちな運転に乗らずに済むのなら〜✨
目標は達成👍


車内は冷え切った空気が流れているけど、気にしない〜♫
私の心はお花畑にいるような気持ちで安らいでいるよ〜安心だわ〜♪


と、会話もせず、無言のまま目的地まで向かいました。笑😄


・・つづく・・





・・お読みいただきありがとうございます・・


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