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PCのRAS機能と人間の脳機能の比較:Reliability (信用性), Availability (可用性), Serviceability (有用性)

先日、超長編のエッセイで、人間の頭脳にある「RAS機能」について説明した。そこで今度は、PCのRAS機能について、脳機能と比較して論じたいと思う。

基本的に、頭脳にある機能を思いながら作られたのがPCだ。事程左様に、脳の各種機能を真似て、PCの機械機能は作られている。よって、どうしても共通性は否めない。PCから見た人間の頭脳がエンドユーザである人間に付与する3原則について、考えてみた。

タイトル画像はPCが読み込むコマンドや色々な指示の内容だ。脳は、そんな事はしなくても的確に活動して保存場所や検索場所で機能してくれる。PCはその機能方法を機械学的に真似て作られる精密機械だ。

我々が使うPCには、3つの機能性に於いて、お客様へのお約束があり、それが、PCに於ける、RAS機能である。人間の頭脳より大まかな考え方であるが、PCの機械の機能性に於いて最も重要な約束だ。

人間のRAS機能は、大脳の一部の機能ツールだ。Reticulum Activating Systemと言って、網様体賦活系もうようたいふかつけいと言う、あなたの脳内の一部機能<脳内潜在意識であなたの興味の範疇を検索する機能>の名称を言う。

難しい言葉だが、要は、
「あなただけに捧げられる、脳内検索機能ツール」
だ。神様が我々人間をお創りになられた際に、人間に約束されたのは、
「よし、お前と言う人間を創ったからね。毎日を良く働き、必ず7日に一度、休みながら、これら機能を使いなさい」、
という事だった。

神が創られたので、機能スイッチや設定項目などは用意されていない。実際のところ、脳内の一つ一つの機能性は、未だ我々には知識的にすべて完璧には知られていない。

そんな特化性に比較して、PCのRAS機能は、一般人が自由に使える検索機能を含めて、あくまで
「消費電気製品としてお客様に約束出来得る、総体的な三つの機能性ルールについて備えますよ」、
と固くお約束する三つの言葉の頭文字を取った形で名づけられた。

よって、PCの
「サービス製品としてのデバイス」、
そしてそれ以外のどんな有償サービス製品の製造に、ごく必要な基本の考え方だ。

これら3つのルールは、私はCIT (コンピュータと情報技術分野COMPUTER & INFORMATION TECHNOLOGIES) ひいては、あらゆるサービス業に於ける、重要な前提論だと思っているし、CRMお客様関係管理の中の基本サービス論の前提だと思っている。

それは、
●RELIABILITY (信用性に足る事)
●AVAILABILITY (可用性に足る事)
●SERVICEABILITY (有用性に足る事)である。

PC製品は、一度電源を入れて使い始めたら、
何度でも使える可用性に足り (好きなだけ使えること)、
またOUTPUT出力 してくれる情報や、デバイスに与えた情報は、
利用目的に対応する信用性に足り(あなたの個人情報を守ってくれる)、
且つ、
万人に有用性 (何につけても使い易いこと)に足りている、
とメーカーが判断して、初めてPCとして電気屋で売られる事になる。

人がサービスを何らかの分野で求める時、理由に関係なく、いつでもその場で使える可用性、また出してくるOUTPUT出力情報が出所がしっかりしていて、信用出来うるものが欲しいし、何より、高い金を出しているので、使っていて使い易くて分かり易いのが好いだろう。

私の仕事、ITテクニカルサポートで考えてみよう。
あなたが、或るアプリの有償のお客様サービス担当だとする。
あなたは、お客様として、何が欲しいか。
順に、勿論、CCカスタマーセンタ に時間内に連絡すれば、と言う条件を提示する必要があるが、
①すぐにあなたの話を聞いて解決してほしい
②あなたの個人情報を守ってほしい、そしてまた、
③言われたとおりにあなたが操作が可能で、簡単に操作が出来、使い易い回答が欲しい
と思うのではないか。

サポートがこれらの三つのサービス原則を実施しないと、クレームになるだろう。

私達人間の身体と脳は、世の中で神が作り給うた
「史上最大の超精密機械で左右対称の芸術品」
と言われる。何故か。
我々の身体の機能や、特に頭脳の機能は、可用性、信頼性、そして、操作が必要ない、自動的な検索機能が大脳に配置する。最初に神がこれを創り給うた時に、操作を悪用出来ないようにした。

PCが一番頭脳と違う点は、PCが万人対象で誰でも使える事で、脳の持つ、その人だけ、という「EUの特化性」が無いことである。

だから、PCのRAS機能三原則は、受動的なのだ。脳は、能動的だ。勝手に動いてくれる。PCはスイッチをONせねば、動きはしない。

つまり、誰かが、操作せねばならない。だが、我々の脳は、自動的に頭に入ってきた|INPUT《入力情報は保存され、信頼性のある貯蔵機能に配置される。

だが、機械としてのPCは、誰かがお客様の個人情報を客観的にセキュリティ情報として守らねばならないし、可用性を以た操作で、有用性を以た操作方法を実際にEUエンドユーザに教えねばならない。

コレは、大きな違いだろう。その代わり、PCは、情報をOUTPUT出力するのも、非常にシンプルに実施できるが、人間の脳は、EUエンドユーザである我々にさえもその方法を教えてはくれないのだ。

PCのRAS機能は、消費機械としての3原則であることはもう言った。脳も確かに精密機能ではあるが、24時間、ずっと毎日動き続けて、問題はない。この辺の有用性にも違いがあるだろう。

しかし、私はこれら3原則のPCのRAS機能を心で大切にしている。どんな時でも、お客様がエスカレされてきた場合、お客様に寄り添い、可用性と有用性と信用性のあるサービスを備えよう、と思っているのだ。


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