![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83304935/rectangle_large_type_2_bfaef01e71872e4537192d80e53cd7f6.png?width=1200)
愛しい人(含 加筆分)
今日は愛する彼の事を絡めて過去の邂逅について書こうと思っている。
10数年前に、当時親密だった恋人が、一人旅に出た後、北の海で自殺してしまった。鬱どころの騒ぎじゃない様なメンタル状態で私は2011年以降、ずっと独りで生きてきた。恋人なんて作るべきではないのだと、自分で自分を狭い世界にとどめていた様なものだ。
一人娘だったので、老親二人の面倒や、介護のコーディネート、ケアマネさんとの折衝から自分の仕事で稼ぎを得て、日々、懸命に頑張りつつ、何とか精神的に前向きに踏ん張ってきた。2019年10月に母を亡くし、一段落ついて、驚く程、簡単に新たな恋をした。今日はその「忘れられない人」について、書く。
2020年4月に新たな派遣のITの職場のエレベータ前で、この男性と初めて出逢って、互いに挨拶した。彼はすごく年下だけれども、礼儀正しく、真面目でかわいい人だった。如何にも親御さんに可愛がられて育った感じで、優等生みたいな印象だった。
けれど、彼の持つ瞳は暗くて、何かで苦労したのか、それとも病でもあったのか、多少ダークだったけれど、外見は明るい感じに見せてる感じだった。中高あたりで一年留学したと言っていたから病気でもしたのかな。彼は知らないが、このダークな瞳が彼の魅力でもあるのだ。
段々、話をすると分かってきたのは、彼は実は悲観論者で、自分に自信のない人だった事、甘えっ子だった事、俺様な事、そして、実はとても強情で頑固で強い所のある、頼りがいのある信用出来る人だった事だ。
塾で先生をしていた彼は、講義が上手で話すのがとても上手だった。私もよく色々と教えを受けた。
最初は恋などでなかった。私には、タメ口を利きたがる弟の様な、友達の様な、恋人の様な、茶目っ気がある、ただのかわいい人だったから。
最後にまともな口を利いたのは2年も前だ。
何でこんなに彼を思っているかと言うと、
あいつのせいで、モヤモヤした状態のまま、来ちゃったからだ(笑)。
だから、あいつのせい。
本人がコレを読んだら、きっとあのきょろりとした目を三角にして眉真に皺を入れて、
ざっけんな
と不愉快そうに頬を膨らませて怒るだろうな、と思う(苦笑)。大げさでなく、それが事実だ。電車の中で、時折、彼が怒る顔を思い出して噴き出した事がある。
私は彼の好い所も悪い所も、全てをこよなく愛しているし、分かっているつもりだから、彼の事をいつも微笑みながら考えている。彼の事を考えると、私は自然に微笑む。それくらい、彼は私の中でポジティブ思考なのだ。本人が聴いたら、泣いて喜ぶだろう(笑)、何しろ
悲観主義者
なので。
俺がポジティブ…そうかねぇ…
何を以てそう考えるかが、分かんないな
そう呟くだろうな、と思う。
あの暗い瞳で遠い空(くう)を見るだろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1658654215459-Jcj0QQxju2.png?width=1200)
彼には、私に
立派な男性としてみてほしい、
と言う希望が暗にあったような気がする。
俺の事、どう思ってるの
と、初めの頃に何度か、訊かれた。応えられるワケないけど、そんな事を言う時は、低くて、適度にしゃがれた色っぽい男の声だった。あの時、私が彼を見ていたら抱きしめてしまったかも知れない程、セクシーな低音で呟いた。だから、彼の顔はその時は見る事が出来なかった。あの時、彼が囁いたあの声を皆が聴いていなかったら、
どう思ってるって、好きよ。好きに決まってるわ。
あなたの事、とても愛しいもん、
と答えていただろう。何で言えなかったのかな。愚かな私。自分をどう思っているのか訊いた時の彼の声は、とても大人な男性の声だった。そして、それを彼に知らせたかったけれど、いずれ彼は何処かへ消えてしまった。
心配しなくても、あなたは、私には魅力的な男性よ、
訊かれる度に、そう思っていた。
年下扱いしていたので、私が彼を好きなら、
「大人の男性」
だと思ってほしいんだな、と分かっていたけれど、
とにもかくにもこっぱずかしくて(笑)💦、答えられなかった。
彼の事は愛していたし、勿論、男性として意識していた。彼も分かっていた筈だ。
彼はよく頬から頸の辺りまで真っ赤になりながら、仏頂面で私の詩をよくブログですごい速さで読んでいたけれど、本人は知ってか知らずか、私はよくそんな彼をモデルにいろんな詩を創作して作っていたものだ。
彼は私の詩を読んでいて、自分がモデルだと知っていたのだろうか。
…どの詩でモデルにされたか知ったら、顔の血管が爆発するだろう(笑)。
彼といると、四方八方から守られている様で、安心出来た。前年に父も母も亡くして世の中でトータルで一人ぼっちになっていた自分が、彼に守られる感じがして、心地よかった。だから、忘れられないのかな。彼が私を落ち着かせて、癒してくれた様に感じたものだ。
一度、とても寒い昼に黒いパーカーを彼が被って同僚の子と仕事をしていた。似た格好をしていて、凄く可愛かった。彼と彼の同僚はちょうど同年代で同じ様な格好をしていた。凄く似合ってるフーデッドのパーカーが彼のダークな瞳にぴったりだったので、つい、褒めてるつもりで
似合うね、受験生みたいに若く見えるわ♪
と言ったら、突然、不愉快そうにパーカーを脱いで放ってしまった。
あの瞳の奥に滾(たぎ)っていた怒りの炎は、ただひたすら、
若く見えること、
私が彼を
一人前の男性としてみていない、
と言う彼の中での「自覚」がそうした態度に出たのだろうが、
彼にそんな自覚があろうがなかろうが、あの憤慨は度合いが凄かった。
廻りも目を丸くしてみていた。
当時、私はもう彼を男性として充分意識していた。
だから彼が私に対して、
彼なりにシリアスな大人の男性として相手にしてほしいのだ、と理解し時、胸が知らずにときめいたものだ。
彼はFLIRTY(感心を惹く為にいちゃつく挙動)で、お茶目さんだった。彼の性格は私から見て愛しくなればなる程、はにかみ屋さんで甘ったれさんで照れ屋で恥ずかしがり屋の秘密主義者だった。
だけど、彼はいつまで経っても彼の心に私を入れてくれなかった。彼が私を憎んでいたかと言うと、その様に感じたことは一度もなかった。
彼は私にとてもリラックスした調子で話しかけてきていたし、憎しみの様なものは一切感じなかった。
彼は利口で、頭がよくて、臆して語らずのタイプ。
能ある鷹は爪隠すの典型で、自らの利口さを自分でよくわかっている。
が、その塔の様に高い完璧主義者的なプライドで、学業から仕事まで、何でも、自分の選ぶ言動や行動について、至極決めつけていた。
「他人は、〇〇について、どう考えるのか、どう見るのか、変に見えないか」、
他人から如何に好かれて興味を持たれているのか、いつも
心配していた。と言うか、気にしていた。
自分の外見、外から見える彼の見た目にプライドを持っていた。とにかく、他人から憎まれたくない、いつも好かれていたい。優等生だ。
だから、他人の目に目立つ私は彼から矢鱈と注意された。私は他人の中で一度として名前を忘れられたり、顔を忘れられたりした事が無いくらい目立つ。声も大きいし、帰国子女、アジュールがアジュアと言う発音になる私に、彼はいつも文句を言っていた。
彼と私が喧嘩するとそれは目立ったものだ。
それでも、彼は同時に自分の置かれた位置をよく理解していて、
慎ましく、謙遜し、控えめで正直で、他人には親切で、いつも心優しくて、相手を思いやってあげる、素敵な人だった。
野球が好きで
俺、スポーツも好きだけど最近は観る方がいい、
と言っていたけれど、たぶん高校じゃ野球部員じゃなかったのかな。部長か、生徒会長か、何らかの役をどこかから学校で依頼されてやっていたのだろうな、と思う。今でも何処かで草野球してるのかしら。
彼は好青年だ。
何かを指示されれば、責任を以て約束した事を遂行して完了し、いつも他人に喜んで貰える事を自分の歓びにしている、稀有な尽くすタイプだ。
平成生まれだが、多分に昭和系の口癖があるのは、お父様の影響かな、と感じた(笑)。新潟出身のご家族なのに、何故か、江戸弁が混ざっているのが、微笑ましく、お父様の口癖かな?と思ったりした。
私は彼の下の名前を二重にして中国人の様な呼び名をつけて、その名で彼を呼び捨てていた。周りの誰も彼のあだ名を呼ばなかったので、私が彼につけたカワイイ「ペットネーム」だった。
彼は何も言わずに呼ばれるままにしていた。私が彼をそう呼ぶと、
「ん、何ぁにぃ?」
と甘ったれた声で答えていた。
彼は地獄耳でそこらじゅうで私の声を意識していた。何か私が言うと、どんなに声を低めにして話していても、聴こえてるよ、と駆けつけてきた。
何でもよく聞こえる、あなたの声は全部聞いてるから
と言っていた。事実、私が彼を呼ばなくても、目が合わなくても、声を出さなくても、彼にはそろそろ呼ばれるな、と感じる勘が凄く強かったみたいで、彼の事を思った瞬間にはもう近くまでスッとんで来ていた。彼は私には真にかわいい人だった。
会社を去る日が近づき、次の会社の研修があるため、私が早退して帰る用意をし、重いパソコンを抱えて同僚に挨拶してから、疲れて重い足取りでエレベータのスイッチを入れ、エレベータを待っていたら、彼がトイレから出てきて、合流した事があった。トイレから出てきた彼が私とエレベータで二人きりになったのはあれが二度目?か三度目?だったろうか。驚いた様子もなかった。
嫌で仕方ないなら今まで通りに階段を使えようが、友達が傍にいなかったので、彼は階段を使わなかった。一緒にエレベータを使った。何か話したいのかな、と思った。会社のエレベータの中で、ほんの数秒、二人きりになった時、俯いて、何か言いたそうだった。
長い1秒が過ぎ、俯いた彼は、それはそれは気の毒に感じる程、顔を赤くして、のど辺りまで真っ赤っかの状態で大汗を額に掻きながら、血圧が高くなり過ぎて全身で血圧をドキンドキンと打っていて倒れるのではないかと私が内心で案じる程、赤くなっていて、さらに人が変わったかと思う程、どもりながら、真っ赤な頬で少しづつ、ゆっくりと、ゆっくりと、絞り出すような声で、次の職場が決まった話をしてくれた。何か言うと多分酷くなるのだろうな、と思いながら黙って聴いていた。
次の仕事が決まった事、
今から書類を職場へ出しに行く事、
ご家族の期待が大きくて自立は出来ない事、
長男だし、ウチを継がないとだめだ、と言う事や、
新しい職場の給料は少しよさそうだと言う話。何でそんな事を話しているのか分からなかったけれど、色々話したなぁ。数秒なのにね。
時間が止まったように感じたものだ。
彼がやっとの思いで話す感じだったので、頷きながら黙って聴いていた。
彼も退社予定だったので、彼が退社するのは私のせいではない事、
彼の退社後の就職先はとある役所で公務が彼の望む仕事だった事を、
私にではなく、
床に向かって、
私への言葉を紡ぎ、何とか言い放った。
次の仕事が当時の彼の仕事と合わないので、
なんかあなたに合わないね、公務ってさ
と言ったら、カワイイつぶらな瞳をマスクの上で苦しそうに三角にして怒った顔で言った。もう声は絞れていなかった。
それ、失礼、すごく失礼。
と言いながら、少し、リラックス。怒って居る様には聴こえなかった。その後、給料がいいとか、昔から公務をしたかった旨、少しだけど、話してくれた。もっと話したかったけれど、それで終わりだった。
…。何故、彼がそんな説明を必要としていたか、と言うと、当時私が書いていたブログに、
彼が会社を辞めるのは私のせいではないか、
と言うような自責の念についての投稿を書いたからだろう。
彼は寡黙を守ってはいたが、最後まで非常に男らしく、私は彼を人として尊敬していた。私には恨み言ひとつ言わなかった。そういうところは、立派な大人の男性で、本当に魅力だし、彼には何度心で感謝したかわからない。
愛されてることを分かっていても、最後まで手酷く意識する事なく、どんなに嫌でも口を利いてくれたし、とても感謝した。
私は彼を愛していたし、彼も私の気持ちは知っていたであろうし、彼自身、悪い気はしていなかったからか、とても心優しかった。
だからエレベータも一緒に乗り込んでくれたのかも知れない。
あんなに赤くなりながら、一生懸命どもって話をしてくれる人は、小さいころに知り合った幼馴染の対人恐怖症のあきら君くらいで、生徒会長風のしっかり者の彼がどもりながら私ではなく床に向かって恥ずかしいのに、一生懸命話す姿を目に焼き付けつつ、私は彼をそれは愛しい人だ、と思ったものだ。
二人の会話はそれが最後だ。あとはロクな会話はできなかった。
2年以上前、当時の職場で知り合った彼と私が職場で仕事中に口論したり、仲が好かったり悪かったりで社内の私の信用はまるでなくなり、彼は彼で上司から不要の注意などを受けていたし。
彼は私が送ったブログのリンクを読み始めたりしていたし、携帯にお知らせまではいる様になっていた。興味がなさそうでもなかったので、私は彼の為に投稿をしている様なモノだった。
当時、彼の事を、それはそれはすごく好きだった。
彼の誕生日に贈り物もしたし、彼には有難迷惑だったろうけれど、退社少し前の彼の誕生日に私は彼の為にいろんな事を考えてあげたものだ。手作りのカードや電話番号書いたりして(笑)、彼の無事や栄転を祈るよ、と書いた。
私が当時の職場を辞めたのは、この会社でこれ以上働いてもろくな事にはならないだろうと思ったからで、彼がやめるから、と言うワケでは無かった。
が、当時の私達を知るチームの皆が、私が職場を辞めたのは、彼の退社にマネしてくっ付いて辞めていった、と言う印象があったろう。ホントは、彼の仕事より私の方が先に次の行き先が決まっていた。
次の仕事では躓かないようにするぞ、
と思ったものだ。
前の仕事と酷似している次の仕事で、私は一生懸命、仕事をしたし、実際或る程度以上の進歩をした。
二年目に入るところで、調子よくやっていたら、直属の上司が突然、年末に退職させられた。本人によれば、クビになった、と言うじゃない。目が飛び出る程、驚いた。
年末12月のギリギリにわざと時間を待たせた挙句に、退職する旨を告白された。驚愕だった。私はL1/L2のITテクニカルデスクのOPであって、フロントエンドのテクニカルエンジニアにはなれない。私のマネージャは、私の分からない全ての技術的な疑問を応える辞書の様な人だったのに、辞めると言われて、奈落の底に突き落とされた様な気がしたものだ。
それからというもの、相性があんまり合わない今の上司(つまり社長)には、気に入られず、ストレスが重なったからか、社長は高血圧気味になり、体重が異常に増え、然もトンでもなく機嫌屋になり、感情的にムードに上下感が激しくなり、エンジニア連が彼に口を利かなくなった。私はと言えば、このころから病みつきになっていたストレス解消のランニングの走行距離が伸び始め、ストレス解消の為に膝を痛める程、走って走って走りこんでいた。
私の仕事は否が応でも
既にいなくなっていたフロントエンドのエンジニアであり、
カスタマーサポート窓口であり、
テクニカルデスクのマネージャであった。
質などはこの際関係なかった。
前マネージャの空けた穴を埋めるべく、無力ながらも、ひたすらに懸命に窓口を運営せねばならなかった為、上司とのコミュニケーションは、必要だった。
だが、今度の上司はチャットだけでなく口頭でも辛らつを極め、且つ自己中心的ナルシストの阿呆な嫌な奴だった。
前マネージャへの口汚い蔭口や、横暴な指示や声高な指令の仕方に変わり、感情的になった感が至極目立ち出し、こちらが何も言わないにもかかわらず、突然、上司からトンでもない言いがかりで口論を売ってきたりで、前の直属上司が、会社を創立後、6年の長い時間、我慢してとうとう我慢出来切れずに病気になり、初めて上司に逆らって見事にクビになり、出て行った理由を身を以て理解した。
また、至らぬながらも私自身もやり慣れない仕事が重なり、二人いたデスクで人が減った為、有償企業からのクレームも増え、さらには、欧州の本社側に派遣社員のいわば他社の出向者の様な私がカスタマーサポート窓口を派遣社員なのに対応していた、と言う事実が知れてしまい、
「彼女は正社員でもないのに運営している」、
とサイバーセキュリティ部の部長から騒がれ、今度は一時的に本社の女シニアマネージャから客先DBを突然嫌がらせの様にストップされたりした。
この頃から、本社から来る苦情にまで対応する為、私も社長も本当にストレスの塊になり、一時期、社長が騒動を悪化させれば必ず、大腸と胃潰瘍で出血し出した。
突然病院通いが始まっても、社長はそんな事を気には一切せず、知らん顔だった。こちらの忙殺された状況を理解しようとせず、終いに、
二人分の仕事をしている私の残業をサービス残業とさせた。
要するに残業料金を払う事をやめたのだ。
派遣元は黙ってそれを知らん顔してみていた。なんどうったえようが派遣元は知らん顔した。
派遣先がブラック企業になり始めたとしても、月々遣ってもらえれば、好いじゃないってワケだ。体のいい奴隷の様な気がした。一日でやり切れない仕事をやらせて残業料を払わなかった。この事実については、知り合いの労基の担当者に話してある。あとで社長には天罰が下るだろう。
今年、3月頃に突然トイレで鮮血の出血が開始し、通便時だけでなく常時、鮮血で吐血、出血が続いた。ストレスに違いない、と言う医者掛かりになって二か月近く通院や検査が重なり、このころから、もうこれ以上は身体的に無理かな、と思い始めた。
彼にしっかり頑張っていることを知らせたかったのに、辞める事になったのは残念だったが、健康に仕事をやれる事が優先事項として、先に立った。
カスタマーサポート窓口の運営を直属上司なき後、二人の仕事を一人で一生懸命でやっていた。そんな私は、社長をはじめ誰からも感謝されず、外面のいい社長の蔭で横柄で横暴で異常な程の感情的で且つ人任せなモノの考え方に、いい加減、怒りを感じていた。
その癖、いざクレームが来ると自分が恥をかいたのはお前のせいだと騒がれ、派遣先にパワーポイントのスライドまで作って私を悪口雑言し、そろそろ辞めよう、と限界を感じた。
この頃によく思い出したのが、前の会社であの愛しい彼と格闘したチャット口論だ。ネットの仕事をしているからか、チャットで書き込むのが早い人が多いが、愛しく有能で口の起つ彼以上に早くモノを書けるのは、この上司だけだ。
愛しい彼とも口喧嘩はよくしたが、彼とこの馬鹿上司の間には大きな違いを感じた。
この上司の様な辛辣で卑怯な所はまるでなかった。彼はこの上司と違って、基本的な他人へのRESPECT(礼を以た態度)があるのだ。愛しい彼は今は30代前でまだまだ若いけれど、今の私から見ると、50代近いこの阿呆な社長なんかよりずっと、立派でフェアな人だった。
社長は、自分が興奮して頭に来ている際、何とか仕返ししたいと考えて、全く関係ない私にあたり、私からどんなに落ち着いた言葉であろうと、一言でも丁寧な返答がくれば、それに対してさらに怒りを増長させた。
それこそ、むきになって3秒ごとに一言、二言、三言と返答を書いてきて、圧倒された挙句、遅れてこれらのチャットに応えていて何について回答したか、分からなくなり、混乱し、さらに怒鳴られる羽目になり、段々、やる気が無くなってきた。いわゆるパワハラの威力で、私は身が持たない状態になった。身体の中で出血を繰り返し、胃痛や大腸の痛みが激しかった。
そして、4月には6月末日に辞めるつもりでいたら、次の契約を派遣元営業がほぼ勝手に発行して、6月末の予定が9月末まで伸びる事になり、9月末まではとても身体的に耐えられないので待つつもりはない、ついては、7月末に終わらせてくれ、と依頼して頼み倒して合意して貰った。
社長は、年末に私の直属上司が事実上のクビの様になった辞職後、そのストレスの為か、突然の体重増加と急性高血圧症で、治療を受けているらしい。
神の罰ともいえる様な上司のこの状況が(内々に私が別の部署のマネージャでもある彼の内妻に直訴してして貰う事を依頼して、3か月かけて説得したらしい)、自分の非として見えないらしい。
全ては私がいけないから辞める様にしか見えないのか、
まず己の誤りを認めたくないのか、
この馬鹿野郎は、一度として、懸命に働いていた私に対して何も知らなかったカスタマーサポートデスク運営をさせている事について
悪かったね、
と詫びたり、
有難うね、
と感謝をした等の言動が一切なかった。
私は、この人物には謙遜したり、他人への感謝とか、自分の為に働いてくれる社員たちに有難さを以て毎日を過ごすと言う態度がないのだと思い知った。
この辺が分かった時には、もう辞める事がハッキリしていた。
比べちゃ悪いが、私の好きな愛しい彼はこんな阿呆奇天烈の社長に比べたら、もっと度合いの大きな立派な男性だ。年齢はずっと若いかも知れないけれど、彼はとても大人で、彼自身が思うよりもずっと立派な人格を持っている、一人前の男性だ、と今でも思う。
私の愛しい彼に比べれば、今の上司は、男らしさのない奴だ。
私の愛しい彼がどのくらい苦しんで、それでも私を責めたりしなかったのを考えると、上司には男らしさの欠けているところが見える。
愛しい彼の方がずっと立派だし、素敵だ。だから忘れられないのかな💗
愛しい彼がこの上司の様な性格だったら、あきらめも簡単につくものだが、愛しい彼は愛しい、と私が思うだけあって、卑怯なところはなく、男らしい人物だ。今、考えてみてもまたまた惚れ直してしまう程だ。
コレを本人が読んだら、また、真っ赤っかっかになってしまうかな(笑)。
この退職を決めた2022年3月~4月頃、個人的にも悲しい事があった。
愛しい彼のLINEが、実は私のアカウントをブロックしていた事を知った。
とてもショックで、苦々しくて、悲しかった。何か裏切られた様な気持だった。
何故か。
彼は、2021年3月末に退職する際にLINEアカウントをブロックなど絶対しない、と力強く言っていた。
俺はブロックなんてしない。俺を信じていないのか。
私は彼を心底信じていた。なので、嘘をつくとは思わなかった。
3月にふとした事から、あの愛しい彼が私のアカウントをブロックしていたのが分かり、それはガッカリした。
嫌いだったのだ、と自覚して、何故か怒りが心の底から湧いてきて、ブログも削除し、もう二度と書かなくなった。
彼に恨み言を言えたら良かったが、何しろ、連絡先もなく、明らかに彼は私を嫌っていたと明白に分かったので、たぶん、彼は私の電番も誕生日の贈り物も棄ててしまって持っていないのだろう。電話もしてこないし、メールも書いてこない。してくるワケもないだろう。ブロックしてたのだもんね。友達にもなりたくないのだろう。涙が出た。
当初、興味がないでもなさそうだった彼の曖昧な態度とその意図が分からず、いまだにモヤモヤだけ、している。
彼が好きで、いまだに愛情がある。深く愛している。
でも、嫌な事を繰り返して愛する彼に変な思いをさせたくはなかった。
でも、友達と話したりしていて、モヤモヤした気持ちはいい気持ではないから、モヤモヤしてる、と話しながらモヤモヤしていたら、
あなたの愛情がまだあるのなら、一度話をしに行けばいいのよ。
大体、そのアカウントだってさ、会社のアカウントかも知れないでしょ。
だったら彼の知らないところでこんな事になっていたら、彼だって憶えの無い事で責められたら迷惑だろうし。Instagramかなんかで、オープンに彼のペットネームで彼を誘ってみたら?アカウント知らない?じゃ、独り言みたいにつぶやいてみたら?
実際、やってみた。Instagramに自分の最近のプロフ写真をつけて、
ねぇ、○○。もうボーナス貰っているなら、美味しい物でも食べに連れて行ってよ。何処か一緒に連れて行ってよ
みたいなことを書いたものだ。我ながら超図々しくて恥ずかしかったけど、彼が見たら面白いな、と思った。
ま、勿論だが返事なんて無い。読んでいないだろう。
ブロックされていたアカウントで、読むも、読まれてもないだろうけど、つくづく自分が馬鹿に見えた(笑)。
いい加減諦めないとね。ごめんね、迷惑かけて。
このブロックされたLINEアカウントから彼のアカウントを削除して、もう何の連絡先もない。
どうせ彼から連絡など無いし。
とても落ち込んだけど、もう何も彼とはつながるモノがなくなったんだなぁ、と考えて、涙が出た。
これで彼の事を忘れる努力をしないと、と思っている。好かれてもいないのだし…。