インテリアコーディネーターとボイラー技士
この世には意味のない資格がある。
語弊のある言い方かもしれないが、資格と職業はその組み合わせ次第で輝くこともあれば、意味をなさないこともある。デスクワークに危険物の資格は不要だし、ガソリンスタンドで働くのに調理師免許はいらない。そんな資格は宝の持ち腐れだ。もし転職を考えるなら保育士免許だって宅建だって取ればいいが、転職をしないなら無理に取る必要はない。
私は最近、家具製造メーカーのEC事業部に転職した。そこで、インテリアコーディネーターやウェブデザイン技能検定、あるいは家具メーカーとして2級建築士などの資格取得を考えている。これらは今の仕事に直接役立ち、スキルアップにもつながる資格だ。学んだことも実務経験もない分野ではあるが、それだけに挑戦しがいがあるし、今後のキャリアにとってもプラスになるだろう。だからこそ、頑張ってみたいと思っている。
そんな中、ある日会社からボイラー技士の資格取得を勧められた。正直、ボイラー技士については聞いたこともなかった。調べてみると、どうやら会社や工場でボイラーを扱うために必要な資格らしい。しかし、私はまったく興味が持てなかったし、現時点で自分の仕事に関係することもなさそうだ。
ただ、会社には資格取得を支援する制度があり、講習や試験の費用は会社が負担してくれるとのことだ。それなら取ってみてもいいかもしれない、と一瞬思った。しかし、やはりボイラー技士には惹かれない。資格の取得には時間と労力がかかる。そのため、せっかく取得するなら、自分にとって本当に価値のあるものにしたい。
この世には意味のない資格がある。
私にとって、ボイラー技士は今のところ意味も必要もない資格だ。しかし、それが他の誰かにとっては重要な価値を持つことも理解している。そして、自分がこれからどの資格に挑戦するにせよ、その価値を自分自身の成長につなげていきたいと思う。