潜在意識との戦い方
あたしは負の感情から潜在意識に訴えかける戦法をとる。
正直お勧めはしないけれど。
出来る範囲であるのであれば、挑戦してみるのもひとつだとは思う。
でも、もう一度書いておく、一切お勧めはしない。
例えばココ2年程、ショートパンツを履かなくなった。
何故かというと「太った」から。あとは「重力に負けだした」から。
出来るだけ高いヒールをカンカンと鳴らしながら、
ふんわり系のシルエットの衣装を無意識に選択していた。
そうすれば気にしている
「むくんだふくらはぎ」と「太めの足首」は少しだけ
見栄えがマシになるような気がする。
ヒールに慣れるためだとか、可愛い系女子になりたいだとか、
それっぽい言い訳を薄っぺらに並べて、
シルエットがわかるような恰好をして
歩けなくなっただらしない脚を隠蔽し続けて、
口では「痩せたい」という。
なんでそんなことを徒然かいているのかというと、
そんな状態で可愛い系になれる理由が無いのと同時に、
ダサい自分が嫌だった。
まずは自分に「良い理由」(言い訳)しているそ
の現実を受け入れるところから始まる。
それを払拭するために、
あたしはショートパンツで街中を歩くという懺悔にも近い行動に出る。
もちろん、足元は誤魔化しの効かないスリッポン一択。
これが全くお勧めしない「負の感情」から潜在意識に訴えかける戦法。
町中ではなく街中である事も重要で、
それもどちらかといえば暗くなって、
街中のガラスが鏡の役割を果たす時間帯からの方が
効果ばつぐんに向上するような気がしなくもないと思っている。
新大阪から御堂筋線に乗車、
暫くすると、本格的に地下に突入する。
想像(よそう)よりも太めのがっちりした脚が
鏡と化した二枚扉に反射する。
絶望感が身体の中を走り回って、
顔面に表情となって現れる。
勝負はココから始まる。
さて、この負の感情からどうすれば
あたしは解放されるのか。
そう、細くするしか、ない。
誰かに何かを言われた理由でも何でもない。
ただ自分が嫌なのだ。
綺麗で可愛く在りたいだけなのだ。
自己満足は、きっと幸せの一部だと
あたしは思う。
これは流行りの承認欲求やら、
その辺りに類似した何かなのかは
現時点でのあたしには
正直分からないから、
何か変化があれば報告することにしようと思う。