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#黒澤明 #井上陽水『人生が二度あれば』
高校2年の時この曲を知った。
音楽の歌のテストの時間にこの曲を選んで、音楽クラスの同級生の前で歌った。
カラオケなどない時代だったから、人前で一人で歌を歌うという機会はめったになかった。そんな時代だった。
軽音楽部の友人にギターを弾いてもらって、歌った。
当時は、亡くなったばかりの祖父を思いながら歌ったが、
60歳を超えてガンを患って、
63歳で闘病生活を続けている今の自分と
歌詞の中に登場する、65歳になってすぐに亡くなった
井上陽水さんの父親の人生と比較した時、
1本の映画
『Life work of Akira Kurosawa黒澤明のライフワーク』を完成させるために、
借金して離婚して家族を捨てた自分の人生は、
果たして正しかったのかどうか考えてしまう・・・。
『人生が二度あれば』自分は同じことをするのだろうか?
でも、僕は結局
今の人生を選んだと思う。
僕が幸運にも黒澤明監督に出会えた以上、
黒澤監督のことをみんなに紹介したかった。
『乱』の撮影現場記録ビデオを
河村家の、単なる "家宝” にして終わらせるつもりには成れなかった。