見出し画像

読まなくていい日記@4日目

※スラムダンクの映画ネタバレを含みます

THE FIRST SLAM DUNKの応援上映に行ってきた。
これまで開催された応援上映は今のところ皆勤賞だが、今回は初の"山王"応援上映ということで、いつもと違う感覚で楽しめるんじゃないかとワクワクしながら席に着いた。

最初にカミングアウトしておくが、私は湘北の流川楓推しだ。イケメンの鬼ならぬオフェンスの鬼こと流川楓。これまでの応援上映では、流川の名前を狂ったように叫び、流川のそんタマを食らって奇声を上げ、流川がシュートを決める度に猿のようにメガホンを打ち鳴らしていた。前回はその奇行のせいで隣の席の知らないお姉様に流川推しだと見抜かれ、流川のペトスタを頂いてしまった。11億回ぐらい頭下げた。

しかし今回の応援のメインは相手チームの山王。湘北の名前は叫ばないようにしよう……と心に決める。
ていうか湘北パートはどんくらい応援していいんだ……?しょーほくに点入ったらメガホン叩いてもいいのかな……?周りのおねえさん達、純度100%の山王の女達なのかな……?私みたいな湘北の隠れファン(?)もいるのかな……?等等ちょっぴりドキドキしながら映画が始まった。


結論、湘北の名前出さなくてよかった!!!

序盤で気づいたよね、これはもう山王のベンチになりきるしかないと。私の劇場だけかもしれないが、純度100%の山王の女しかいなかった。湘北に点が入った途端、「ディーフェンス!!ディーフェンス!!」の声がスン……と止まり、即座に点を取り返す山王チームに黄色い声援が上がる。湘北メンバーの名前を叫ぶ声は全く聞こえなかった。

流川vs沢北のシーン、流川への声援が一個もなくてビックリした。沢北への歓声で場内が埋め尽くされる。あれ?もしかして沢北親衛隊の方々いらっしゃってる?
流川がフルスクリーンで映ったとき、潰れたカエルのような声で「マツゲ……」と漏れてしまったが、沢北への熱い声援に掻き消された。こりゃもう沢北を応援するしかねぇ。いや、沢北を応援させてください。

流川を目の前にして沢北の名前を叫ぶ背徳感にちょっと興奮した。俺は最悪な性癖を持ち合わせてるんだ。

試合後半、観客席から湘北の歓声が上がり始めるシーンで、山王の女達が負けじと「山王!!山王頑張れ!!」って叫んでる声聞いたら涙出そうになった。コートの上にいる5人はどんな気持ちであの歓声を聞いてたんだろう。初めて山王側の気持ちであの湘北コールを聞いたよ。17、8才の子達が背負うプレッシャーを考えたらあの湘北コールほど怖いものはないと思ったよ。

今回、山王目線で応援していて思ったこと2つ。

①湘北パートに感情移入しなかった
今までは湘北メンバーの過去に感情移入してボロ泣きしてたんだけど、今回は泣かなかった。理由を考えてみたら、「最強山王」という勝つのが当然の日本一のチームにいるあの子達だって、湘北メンバーと同じくらい深みのある過去をそれぞれ抱えてると思うの。だから湘北の回想シーンは「あー湘北も大変だったんだな」みたいな気持ちで観れた……ハァハァ……俺は一体誰なんだよ……!
言い方が悪いかもしれないけど、湘北パート=休憩みたいな感覚だった。ところどころ挟み込まれる山王パートを今か今かと待ち構えてしまう。山王メンバーが少しでも映るとブォッと声が上がったのめっちゃ良かった。

②「山王なら大丈夫」という謎の安心感を終始感じる
何度も何度もピンチをチャンスに変えて喰らい付いてくる湘北。湘北目線で応援した時は「よっしゃー!!勝てる!!イケる!!」と思ってたのに、山王目線で応援してみると「いやいや、すぐ取り返すよ」という謎の自信があった。だって山王だもん。
こんな調子で応援してたもんだから、試合終了1分前のとこでようやく手に汗握り始めた。「もしかしたら負ける……?」という不安が一気に襲いかかってくる。今だに戦い続けてるあの5人を前に「敗北」という言葉が浮かび上がる。そんなことあってはならないのに。あの5人を信じたいのに。
山王のベンチメンバーもこんな気持ちだったのかな……

山王側で応援できたのすっごく良かった。視点を変えるだけであの試合がこんなに印象変わるとは。あと普段の応援上映で山王の声援控えめだな〜って思ってたけど、湘北の声援で埋め尽くされる中で山王応援するのちょっと勇気いるのかもなって思った。

あわよくば次回は客席を湘北と山王に分けて応援合戦やりませんか!?公式さん!!

いいゲームだったな……



すもやま

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?