大阪の踏切で
これは、15年前くらいかなぁ。私が大阪に2ヶ月ほど仕事に行ったときのことです。
沖縄から一緒に出張へ行き、寮に一緒に住むことになった、おっぱいの大きな先輩と、日用品の買い出しに行こうということになり、
慣れない土地なので、私達はGoogleマップを見ながら、となり町のサティ(イオン系列のモール)へ行くことに。
先輩も霊感持ちで、元々京都出身だが、家を飛び出し、呼ばれたかのように沖縄に来ることになり、ユタ(沖縄の霊能者)との縁やらで、すぐにヒノカン(沖縄の火の神様)を祀ることになった人。その後沖縄で結婚して永住することになるんだけど。
駅からスマホ片手に歩きつつ、ナビの指示通りに歩く。
駅周辺なのに、人通りは少なめで、細い路地に、100mに1つくらいの間隔で祠のような祀られたものが結構あって、なんとも神聖な感じ。夕方だったので、うっすら暗くなりはじめ、不気味さも。
見慣れない景色を横目に、先輩と仕事の事を話し込みながらしばらく歩いていると、踏み切りのそばで、ナビが
「目的地に到着しました。」
と出る。
先輩と、「えー。どこにサティがあるわけ?」
となり、あたりを見回すも全く商業施設的なものが見当たらない。
踏み切りわたれば向こう側の通りも見えるかな?と、踏み切りに近づいていったら、そこに1つの少し古くなった花束が。
ぎょっとしてると、花束のそばに立て看板がある事に気がついた。
「お願い ○月○日の死亡事故の目撃者を探しています。心当たりのある方は○○警察署へ」
先輩と二人で顔を見合せ
「呼ばれたかな…」となりました。
電車に飛び込んだのか、事故だったのか、よくわからなかったけど。
私達なにも出来ないからねぇ。とその場所で、二人でなんとなく、一言断りを入れて再度検索をかけることに。
ちなみにサティはそこから、さらに1キロくらい歩いた場所にありました。不思議な出来事でした。
なんでだろう、頭の中に白髪の無精髭はやしたおじさんのイメージが出てきたけど、気のせい。うん。みえたわけではないです。