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『ブラームスはお好き』サガンを初めて読んでみた

#ネタバレ

サガンの『ブラームスはお好き』

名前だけは聞いたことのあるものの一つ。
今更ながら、ふと読んでみようという気になって、古本を購入しました。(確か150円くらい)
寝る前にちびちび読み進めていましたが、やっと読み終わった。

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読後

ポール! そっち選んじゃうのか~!
いやでも、ちょっとはロジェに期待しちゃったけど、そうだよね。
かといってシモンもなぁ。。。
うん、分かるよ、そっち選ぶの。
うん、でも男って変わらないよね。
結局どっち選んでも微妙な気がする~。

なんて思いました。軽い?


冗談(いや本気)はさておき

サガンを初めて読んで思ったのは
なんだか江國香織さんってサガン好きかも。
(そこかい!) 
というか、江國さんって日本のサガンという気がする。
いや、日本のサガンでしょ!(なぜか意味不明に自慢げw)
江國香織さん好きなのでお許しを。

さて本題。

どちらの作家も人間の孤独を描いているように受け取った私。

江國さんの本を読むと、人間が持っている根本的な孤独感をいつも感じます。誰かと一緒にいても完全ではないいつもどこか欠けているもの。
でも、どこか清々しく暗いイメージは感じさせないんですよね。
そこが凄いところ。

サガンは特に男女関係の機微が浮き彫りになっているような印象を受けましたが、江國さんの場合は、男女関係というより人間の本能的? 根源的? 人間が人間である以上逃れられない孤独。というような印象を受けます。

ん~。なんでだろ。

そこはやはり江國さんが日本人で私も日本人。余白というか行間というか、すべてを書かなくても根底に沈んでいるものを共有できるからなのでしょうか?
(いや、勝手に共有できている気になっているだけw)

国民性や文化など感覚の違いがあるため、サガンの作品を読んでも、フランス人ではない私には、表現を文字通りに受け取ってしまい、その裏にある文化的・感覚的に暗示しているものが受け取れない。

それでも、女性の心の機微は世界共通なのか読みやすかった。
これを20代で書いたというのだから驚愕。
やはり今と昔では精神年齢の高さが違いますね。。。

それに、サガンの引力はもの凄く強力で、
最近、小説を書いている際に引っ張られているのが分かります。

やばいやばい。


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