昨日のことのよう、あの日から30年…

上の娘が来週30歳の誕生日を迎える
ドラマ「海のはじまり」のごとく
大学生で妊娠、出産したのがちょうど30年前の9月。
4年生だったし、単位も順調に取れていたので
出産しても、必ず卒業する!
ということを目標にした。
そしてひとりで決めたことがあった
相手である父親も
産むことに賛成して一緒に暮らしていたが
お互いにこの若さである

「ひとりで育てていくことになる可能性は大きい
何があっても、私が一人になっても育てる!」と。
ひとりで育てていく覚悟を決めていた。

ある日の夜遅くドライヤーで髪をかわかしていたら
陣痛がきて、何もわからないまま病院へ
立ち合いもなく、付き添いもおらず
助産師さんは、時々しかおらず
不安と孤独感だけを今でも強烈に思い出すほど
痛すぎて、こんなに痛いものなのか?
質問したかったけど、誰もいないつらさ。

そして、夜が明けると同時に
空が明るくなってきたころ
朝方に、娘は産まれてきた
「自分より大切なものが初めてできた」
そう思ったのがちょうど30年前。

30歳。独身。
結婚の予定もまったく無さそうな娘。

結婚するだけが幸せだなんて、さらさら思わない
ただただ娘が生活に満足して、
ごきげんに暮らしてくれたらそれでいい。
30年経とうとも
母というものは娘の幸せだけを願って生きているのだ


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