【メンヘラ卒業】2

勉強できないことがコンプレックスだった私だったが中学校にはいって火がつく。
母が公文に習わせてくれた。
月謝が物凄く高かった。
期待されてると感じた。
こんな馬鹿な私を、公文の先生は本気で地元の頭良い高校にいれようとしていた。
やる気に満ち溢れた。
公文は小一の問題からスタートした。
小学校高学年の問題あたりからどんなに頑張っても理解できない壁にぶち当たった。
何度も言うがかなり頑張った。
小学校の問題をやりつつ学校でリアルタイムでやってる内容もやっていった。
そこそこ高点数とれる教科もでてきた。
小学校の問題が解けなくても意外と通用するもんだ。
中学2年生、秋、限界になった。
勉強してもしても理解できないものはあるのだ。(数学の証明とか一生理解できる気がせんわ)
この時まだ障害に気付いていなかった。
身体に不調もでてきていた。

話は変わってちょうどその勉強に限界を感じてる頃の私の宗教の状況について説明したい。

私はどうやら白黒思考な人間らしい。
やるならやるやらないならやらないハッキリしたいタイプ。
何がきっかけかは覚えてないが宗教の集会になんでか行かなくなった。(母が行かないからもれなく私もいけない)
でも宗教で禁止されてることは変わらず禁止のままなので脱退しているわけではなかった。
私はこの宙ぶらりんの状態が非情に嫌だった。

もっと言うと、母は兄にばかり熱心に宗教の教えを教えていた。
私は勉強できない馬鹿だから、教えても無駄だと思っていたんであろう。
私には中途半端に教えるもんだから、どうしてもわたしの神への信仰も中途半端なものとなった。
神なんてホントにいるのだろうか?
常に半信半疑だった。
これが結構つらかった。
やるなら完璧に信じさせてくれ。
完璧に信じさせてくれたら、私は私だけクリスマスパーティができないこともハロウィンや神社のお参りができないことも全然つらくなかったんだ。
集会に通っていると、他の2世は学校で柔道の授業や校歌斉唱をできないことを聖書を用いて説明していることを知る。
自分も2世だからそうするものだと思った。
学校の何かの集まりで私はクラスの子に宗教のため参加できないことを伝えた。
うまく説明はできなかったが、禁止されていることを他の2世のように宗教のことを話して拒否することをできたことが誇りに思いそのことを母に自慢げに伝えた。
すると母がキレた。
「りこちゃんはおバカちゃんだから自分の口で説明できるわけないでしょ?!だから学校の人には宗教のこと秘密にしてたんだよ?!(いや後半初耳。 秘密にしなきゃいけなかったんかい)」
私は他の二世のようにしちゃいけないのか。
私ね、私と同じ年齢なのにバプテスマ受けてる人みて羨ましかった。
私は二世。
産まれた時から宗教の教えを聞いてきた(中途半端にだけど)
他の二世より誰よりも早くバプテスマ受けたかった。
やるならやるで、しっかりやりたかったよ。
(Twitterで、宗教について私は全く信じてなかっただとかずっと死ぬほど嫌で仕方なかっただの恋愛したり遊びたいから辞めた!などの発言がありますが、ここにかいてるのが実は本音です天邪鬼なんですわたし)
無気力小学生時代、母の奉仕にひっついていったら宗教内の先輩方が褒めてくれた、集会中手をあげて発言したら褒めてくれた。
学校生活を満足に過ごせていなかった私にはこの宗教の活動が唯一の生きる意味みたいなものだった。
その集会を行かなくなって、勉強も挫折。

中学生の小さな小さな世界は、簡単に壊れていった。

布団にはいり眠りにつこうとすると目の前に誰かがいる。
黒いシルエット。
どうやら男の人のようだ。

何かがきこえる。
子供の声。

「お前なんか生きる意味あんの?」
ある!!!
「ない ない ない ない ない ない」
物凄く反響してきこえた
「アッハッハ アハハハハ」
沢山の子供の笑い声がきこえた。
どうやら私をバカにしているようだった。

この黒いシルエットはパパ?
パパ 会いたいよ

父とは小3の時に母と離婚して会っていなかった。

気付いたら朝。

全然寝た気がしなかった。

調べたら金縛り(睡眠麻痺)というものらしい。

毎日そんな怖い夜を過ごした。

ある日、頭悪い私は21時半頃まで公文に残って勉強していた。
帰る頃にはとても暗かった。

すれ違う人のことをとても怖く感じた。

刃物を手に持っているように錯覚した。

自分を殺そうとしているように感じた。

その頃から学校いくのがなんだかつらかったけどただでさえ勉強遅れてるのに休むわけにはいかなかった。

その後ちょくちょく公文を休むようになった。
学校だけでキャパオーバーだったのだ。

ある日の公文の日、なんだか身体が動かなかった。
公文に行きたくないと母に伝えた。

母はスマホで仕事のメールを打っていた。
「だめ」
と母はこたえた。

外の空気を吸いにベランダにでて、気付いたら飛び降りていた。

母が驚いて叫んでる声と、近づいてくる救急車の音をよく覚えている。

メンヘラ化原因2【勉強面で期待にこたえられなかった 宗教で期待してもらえなかった】


後に学校の先生に

「偏差値が〇〇(数字覚えてない)以上上がっていた 順調に成績アップしていた」

と言われたが、未だに信じていないし成績表どっかいった。

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