ミニハープの演奏を見た
ボランティア先の作業所に通っていた、ダウン症のKちゃんの『ミニハープ発表会』に誘われた。
Kちゃんは30代の多趣味な女性で、いろいろなことにチャレンジしている。
ミニハープもそのひとつだ。
ミニハープってなんだろう。
ダウン症のひとたちから成るグループで、親御さんがマンツーマンでサポートしながらの発表会。
Kちゃんも、他の出演者も、一生懸命やっていた。
気になったのはイベントのクオリティ。
あえての低クオリティなのか?
たとえばミニハープチームを率いる指導者のおばさんの適当さ。
司会者の行き当たりばったり感。
参加することに意義があるからなのか、
ステージに立つことだけで100点なのか、
臨機応援に対応しているためにグダグダになるのか、
一生懸命やっている演者の足を引っ張っている気がした。
質を下げている気がした。
ミニハープ後の、健常者によるいろいろな発表も、
【参加することがボランティア】的な雰囲気。
いや、演者はみんな真剣なのだが、、、。
無料の、福祉イベントだから、こんなもんだ。
チャレンジすること、参加すること、体験することが目的なのだから。
楽しい雰囲気があればよいのだ。
ひととの繋がりを大事にできたら、それで。
…そんな感じって、
ある意味、障害者を軽んじているように見えてしまう。
(主催者も参加者も誰もそんなつもりはないのだけれど。社会をよりよくするための活動をしてくれているのだけれど。)
むずかしいのは分かっている。
それでも意識して【善意と奉仕の心だけで成り立つ】福祉は脱却していくべきだと思う。
しっかりお金を取って、だからこそ質を上げようと努力してほしい。
…しかしKちゃんは可愛かった。
ものすごく小柄なので、ハープに隠れてしまって何も見えなかったけれど。
ミニハープ、私も触ってみたいなあ。
Kちゃんのお母さんが、『来てくれてありがとうございます。すみません。』と申し訳なさそうにおっしゃた。
(そしてジャムを買ってくださった。)
私はKちゃんに会いたくて、Kちゃんの演奏を見たくて出向いただけなのに。
ご家族が恐縮してしまう、この感じ。
まずはここから、なくしていけるといいと思う。
そんな日曜日。
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