カソカソしそうな三崎朝市に行ってみた
寒くも暑くもない今だし。
4時起きついでに朝市に行ってみた。
神奈川県三浦市の端っこ、漁港の町【三崎】にて毎週日曜、朝5時からやっている。
うちから車で40分ほどだけれども、一年に一度も行くことはない。
このたび5年ぶりくらいだろうか。
スーパーで買う品物の、貧弱かつ激しい高騰ぶりに『朝市なら新鮮な食材が手に入るだろう』と期待して行ったのだ。
かえって余計な出費になることは覚悟の上。
聞こえてくる大きな呼び声。
鮮魚店のお姉さまの野太い声、
おじさまの叩き売るダミ声に活気を感じ、ワクワクする。
ワクワクする…けど…。
おや。
あら?
なんだか、規模が小さくなった?
出店が減ったみたい。
活気のある声は一部のお店から出ていただけで、他のお店は静かに接客している。
お魚…おいしそうだけど、ちゃんと高い。
お野菜… …さみしい……期待はずれだ…。
露店の蕎麦屋、マグロ丼も、値段が上がっているような…。
お目当てだった2つのお店は消えていた。
そうかと思えば、雑誌やテレビによく取り上げられる有名店の出店には、長~い行列ができていた。
インスタ効果もあるらしい。
ワクワクがシュルルルとしぼんだものの、【せっかく来たから】心理によって、なんだかんだと6000円近く購入。
たいしたものは買っていない。
まぐろの中トロ、豆腐、ルッコラとニラ。
【せっかくだから】ついでに城ヶ島にも寄った。こちらは15年ほどご無沙汰だ。
…こちらも変わっていた。
海へ向かう細い通りに並んでいた、昭和初期の香り漂うお土産やさんが消え、道が整備されていた。
空き家が増えていた。
釣り人しかいない、ただの岩場だらけの島に見えた。
表向き、
地域活性の取り組みをしているように見える田舎のいろいろは、
気のせいなのかも知れない。
すべて都会に一点集中。
田舎はどんどん過疎化していく。
空き家を活用して~、移住して~、クラウドファンディングで~、なんていうすべては、
ほんの一部の取り組みなのだ。
一部の取り組みとして終わってしまうのだ。
町中で盛り上げる、なんて、きっと、ない。
新規参入なんて難しい世界なのだろう。
農業もそう。漁業もそう。
なんでもそう。
新規参入を歓迎しない。
人間の本能って、きっとそうなのだ。
朝市のダミ声を思い出しながら、なぜかそう思った。
2050年に迎える深刻な食糧危機は、懸念じゃなくて事実なんだろな。
日本は大丈夫、なんていう人もいたけれど、ぜんぜん大丈夫じゃなさそうだ。
私の大好きなお米を作ってくれる農家さんが、みんないなくなってしまう日も来るのかも知れない。
困った。
帰ってきて、朝市で購入した豆腐をよく見たら、原材料の大豆が【カナダ産】だった。
高いから勝手に【国産大豆】だと錯覚してしまった。
作り手も本当に大変だと思う。
コスト高は半端じゃなかろう。
でも。
なんだかちょっぴり、ガッカリした。
日本で、日本人による、日本のための産業をどうにか発展できないものなのかしら。
ミクロ応援として、できる限り国産品を購入しているのだけれど。
…とにかく高い。(泣)
今夜は中トロを食べる予定。
すべてのガッカリを吹き飛ばす極上の味でありますように!
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