CT検査を受ける
紹介状を持って、朝一で病院へ。
早く着きすぎたなあ、ちょっと気合い入れすぎたかなあと思いきや、駐車場はすでにいっぱい。
…いやいや、みなさん根性入ってますわ。
受付までたっぷり時間があるので、本を読みながら待つ。
病院って、どうしてこんなに賑わっているのだろう。
こんなに人が集まるんだから、すごいと思う。
カフェのひとつでも作るべきよ。
映画のひとつふたつ、流しとくべきよ。
診察まで、何時間も待つ覚悟でいたけれど、わりと早く呼ばれた。
ありがたい。
ところで、さすが大きい病院。
さすが大きい病院の医者。
町医者の診断なんぞ相手にしない。
紹介状なんぞ無視だ。
だから検査が重複するし、不必要な検査もする。
(もったいないなぁ…。医療費の無駄づかいだよなぁ…。)
モヤモヤしながらも、言いなりになるしかない立場。黙って従う。
血液検査を済ませると、次はCT。
4時間後の予定だ。
(死ぬ……)
CT検査をするかも知れない。と思っていたので、ヒートテックは着てこなかった。
(ヒートテック不可なのだ。)
金具の付いた下着、服も避けた。
バッチリだ。
検査前に、処置室で点滴をする。
点滴をしてもらって、ガラガラと点滴を引きながらCT検査室へ。
でっかい機械に横になって、血圧測定され、何度かCTのトンネルを往復する。
『じゃあこれから造影剤入れますねー。』
…造影剤を使用しての検査は、二度目だ。
以前、意識が朦朧としながらの検査だったものの、造影剤の熱さは覚えている。
カーッと全身が熱くなるのだ。
【ああ、血液って猛スピードで全身を駆け巡ってるのね】と実感する不思議。
だから心の準備はできていた。
けれど。
全身を熱さが駆け巡って、喉から口の中まで這い上がってくる。
一瞬だった。
あれ、こんなに速かった?
こんなに熱かった?
あー、不思議。
あー、怖い。
とはいえ滞りなく検査を終えた。
ありがとう。
長年、検査技師をやっている友達のことを思い出す。
いつもありがとう、おつかれさま、と思う。
だからなんとなく、技師さんたちに深々とお礼をした。
ありがとうございました。
点滴をガラガラ引いて、また処置室に戻る。
点滴が終わるまで、しばらく待つ。
造影剤を、しっかり流すためだそうだ。
病院で一日が終わった。
来週月曜日は、胃カメラだ。
…あー、やだやだ。