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シンドロームという病

はっきりとした原因はないが、はっきりとした病状を伴う。
原因不明の病。


胃の痛みはどんどん激しくなり、寝られない食べられない飲めない。
救急車で運ばれたりもした。
でも、調べると【異常なし】。
でも痛いのだ。お腹にトゲトゲの龍が暴れているかのごとく、痛いのだ。
いよいよ嘔吐も始まり、水分もとれず、入院となった。

あくまでも【上腸間膜動脈症候群の疑い】として。
治療法、なし。
点滴をするくらいだ。
医者もよくわからないっぽい。
持て余してるっぽい。
それでも、少し安心した。


この病院は古い。
なんせ私が生まれた場所なのだ。
古くて不便で動線が悪い。
(私のように。)
窓から町並みが見える。
坂の多いここらへんは、景色も悪くない。

市内の他ふたつの病院にも入院したことがある。
この7年で3つの病院を制覇してしまった。
なにしてんだろ。
どうなってんだろ。
退院したら、生活を考え直そう。

突然の入院で準備もなかったので、旦那にいろいろ持ってきてもらった。
どこそこに、なにが入っていて、
という説明からせねばならず、
つくづく旦那は家のことを知らないな、とお互いに思った。
朝から晩まで働いているのだから、仕方がないのだが。
でも、だからって、
ティッシュを頼んだらキッチンペーパーだったのには驚いた。
固めで丈夫。
やや痛い。


担当の看護師さんが、男の子だ。
ほぼ賀来賢人。
いい匂いがする。(笑)
具合がわるいとき、求めるのは母性なのだけど、若い男の子の手前、母性を発揮することになった。
足りなくても許すし、
痛くてもガマンする。
夜勤でがんばってくれているのだ。
見守らねばならない。
若者が長く、やりがいを持って働けるように。


ペットたちが心配だけれど、
ひとまずちゃんと、眠ろう。
食べられるようになりますように!

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