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初代若乃花

 私は若乃花の現役時代を知らない。のにも関わらず、「好きな横綱は?」と聞かれれば、彼の名前を挙げる。(他にも数名いる)

その理由は、何もかも豪快であるということだ。
取り口、稽古、飲みっぷり・・・

「土俵の砂は稽古で治す」
「酒を飲んで、汗と一緒に流せ」

令和の時代には到底想像し難い根性論である。
人間は、自分の弱みを補っている人種に惹かれるそうだ。若乃花には、強さ、豪快さがあり、私はその両方に憧れている。
 横綱として、一に稽古、二に稽古を重ね、結果で周囲を黙らせる様は昭和の男、昭和の力士といった香りが感じられる。

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