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フランクでいい先輩や経営者ほど「間違える」正しい距離感

あー、ども。夏樹です。なんかこっちで書くのは久しぶりですね。はふー。

今日は久々の仕事論というか、オフィスでのコミュニケーション論ですか。はい、こまった経営者、上司、先輩・・・

いわゆるおっさんたちの困ったコミュニケーションについての話だな。(笑)

よく職場にあまり人の話を聞かない上司(社長)っていますよね。
先輩でもいいです。なんでそんな困った人たちがいるかって話です。
体験や方々で聞き及んだ話をもとに考察してみた。

んで。彼らは実は基本的にいいヤツです。(笑)

やなヤツは冷静に「自分の能力」や「相手の能力(性格)」を分析しているんで、実は困ったことはにはそれほどなんないの。いじめとかは置いておくけど。

あくまでも意識しないでなってしまう「困った諸先輩」たちの話ね。

彼らは実はいいヤツであるがゆえに、自分のことを過大評価しないし、できる限り偉ぶろうとしない。なんなら歳が10も20も離れた新人や若いスタッフにもフランクに接するのな。

実に気さくなものである。

一見いいことだろ? ところがコレが厄介でなー。

さて、あなたちゃんが30代半ばとする。で、でも新人が大学でて入社したら20代はじめ。つまり約10年のキャリアの差があるよな。もしなあなたちゃんが40代半ばなら、「20年」の差があるのよな。


さぁ考えてみよう。10年20年もあったら、人はどれだけのものを蓄積するのか。しかも社会人なら一日8時間も費やしているのだ。そんな蓄積が10年20年・・・。

たとえば学生なら。大学で4年、修士2年、博士3年。最短なら素人が博士号を取得できる歳月だ。

ちなみに八極拳なら(笑)、小伝、中伝、奥伝と各3年で一応免許皆伝が目指せる歳月だ。武術家として一人前である。

そんなにも成長可能な歳月がブッこまれている。その格差たるや相当である。だが、気さくな先輩たちはまるで大学生の先輩後輩のノリで、「よぉ、おまえももう入社2年目だし、これくらい大丈夫よな!」と軽く「フランク」に接してしまうのだ。

恐ろしいよなー。

新人にとってはこれは地獄である。しかし特におっさんたちは「おれって話しやすいよ」と思ってる人ほどコレをやる。とあるZ世代はwebの某所でガチモードで「ふさげんな!!!! こっちはキャリア3年だぞ!? 30年のオマエと一緒にすんな! 私の年齢以上に働いている経験値でモノいうな!!」とキレ散らかしていた。(笑)

仕事できる人だが、こうなる。

そもそもでこの膨大な経験と知識の格差を踏まえていない、「おれってフランク♪」という思い込みは、タダのブラックな部活的空気の温床になるだけなのだ。

さて、このブログって多分おっさんたちがコア読者だと思うけど。

わが身を振り返ると、あなたは、どうだい?( ̄▽ ̄)(笑)

そんなコミュニケーションをとっていないと言えるだろうか。いい人ほど陥りやすい罠でもある。

まぁこれを予防するのは簡単で、過剰にフランクでなければいい。無論、上から押し付ける体育会系的あるいは軍隊的なノリ、ましてパワハラ傾向になればいいというものではない。

そう、「礼儀」を守ればいいのだ。

相手を人として尊重し、丁寧かつ親切に接する。距離感を保った、コミュニケーションである。そう、社会にも会社にも仕事にも慣れてきた人たちほど面倒な世界だ。(笑)

だからこそおっさんたちは年齢や社歴や地位に甘んじてその「面倒」を棄てて、後輩、部下、新人に甘えて(自分にとって)イージーなコミュニケーション、仕事の進め方をしているのよな。


その結果として「困ったおっさんズ」が爆誕するのである。

いかがだっただろう。

自分がそうした存在に片足を突っ込んでいるといえないだろうか?

ちなみに逆に言えば、上司や社歴の長い人が「若者に理解ある」雰囲気でフランクに接してきたら、若い人はこの種の鉄壁な「礼儀」武装で距離感を保つといいよ。

この記事で扱っている「危険なフランク」のおっさんなのか、本当に信頼しても大丈夫な人なのか、しばらく様子見だ。打ち解けた雰囲気を自分からも出すのは、判別がついた後でいい。

どんなに長くても、半年もあれば相手は馬脚を現すだろう。(笑)


とまぁ、色々と書いてきたが。

では最後におっさんらしいひと言で〆よう。

よくSNSで、誰か他者や世の中の風潮的な何かを批判したり箴言めいていたり、説教めいたことを偉そうに垂れ流したあとに、最後にみんな決まって言う言葉がある。(と思う)

そしてそれをみると正直、虫唾が走る。その予防線の張り方が「賢い風」を醸し出すカンジでイヤなのだ。


そんな偉そうなことを垂れ流して、「自分はどうなのさ?」と突っ込まれることを予防するかのような免罪符ワード・・・。

一人のおっさんとして、ここで書いてきたようなコミュニケーションは自分でも気を付けようと思うからこそ言おう。

「自戒を込めて。」


付記
というわけでSNSで投稿の最後に「自戒を込めて」なんて書いてるヤツがいたらそれは高確率で何かにつけて「自分は大丈夫」と思っているおっさんである。かつナルシストである。近づくな。(笑)


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