Sweet16 お祭り気分の数日間。人生初体験が山盛りの息子に期せずして初めてランチを奢って貰った件。
自分の16歳のころって、何考えて、何してたかなぁ。
そう言えば、私のバイト初体験も16歳で御徒町駅前のロッテリアだったわ。
( ´艸`)
写真は豪雨のテントサイトで濁流と悪戦苦闘した泥まみれの息子の靴😎
満16歳になりたての息子。
断食月明けの砂糖祭りの最初の二日間に人生初のバイトに行ってきました。
繁忙期の祭日初めの二日間は高級レストランでも臨時で俄かギャルソンを雇ってくれるらしい。
プロのギャルソンの方々の様に注文取ったりは出来ないものの、テーブルの片づけやセッティングや、お運びさんやゴミ捨てやらの雑務に走り回るお役目らしい。
昼の12時から夜中の1時まで13時間、見事に全く休憩なしの勤務だったらしい。
唯一、足を止めていられるのが、お客様に出すパンをトースト器で1分間焙るのだけど、その1分間だけは足を止めて深呼吸出来る隙間だったんだって。
たった二日間だけのバイトだったけど
昨日、じっくり話を聴いてみたら、めっちゃ良い体験をしてきたっぽい。
両足の小指に出来た豆がつぶれて、靴下が濡れた、とか。
食事休憩もないので、お客様のお皿に残ったものを、下げて来ながらつまんでお腹を満たしていた、とか。
大変だった体験と合わせて
一緒に働いていたプロのギャルソンの兄貴たちの目の行き届いた指導や、お客様の前でのスマートな立ち居振る舞いに感動したことや
身体がしんどくても、お客様の前でナイスな笑顔で働いている自分への誇らしさや、そして、その見返りに法外に頂けるチップの有難さ、などなど。
お母さん、話聴いてて、めっちゃ愉しかった。
兄貴分的なプロのギャルソンの方々も、下働きのバイトくんたちへの扱いが、とっても上手だったらしい。
テキパキと指示を出して、上手く出来たらすかさず褒めてくれて、ダメ出しをするときは、裏でサクッと短く叱る、そしてどうして駄目なのかも明快に説明してくれたんだとか。
実は、うちの息子含む俄かギャルソン君たちがバックヤードで残り物のラク(トルコ焼酎)を興味本位で口にしていたらしい。
それに気づいたギャルソン頭が、さくっと、子供たちを集めて
「いいか、酒飲んじゃ駄目だとは言わない。でも、お客様の前で酒臭いギャルソンは失格だ。飲むなら、仕事が終わってから飲め。」と言って叱ったらしい。全員背筋を伸ばして謝ったそうな。
息子曰く、お金貰っている以上、下働きだってプロなんだから、プロの仕事しなきゃいけなかったんだよ、と。あやうく首になるとこだったから、早めに叱られて良かったんだよ、と。
息子が、裏で片付けものをしていたら、兄貴分的なギャルソンさんに呼ばれたらしい。
あのテーブルのお客さんが、オマエを呼んでるから挨拶して来い。
多分チップをくれるぞ、と云うんだって
で、テーブルに行くと、本当にチップを呉れたんですって。
お客様にしてみれば、お祭りの最中にも働かなきゃいけない可哀想な子供に施しをする気分もあったと思うけど
笑顔で頑張って働いている姿が気に入った、と言ってくれたらしい。
決して、チップを横取りしない兄貴たちにも感動したし、そして、頑張った見返りにお客様から評価された、と云う最高の成功体験をさせて貰ったらしい。
いいね、いいね。
豪雨の野外フェスの一日目に
スマホを水没させてしまって
2日目以降もフェスに参加するには、
どうしてもスマホの修繕が不可欠。
と、言う訳で、昨日は、隣町のAppleの正規修繕屋に一緒に行って
修繕には数時間かかるのが普通なので、その間にご飯を食べるなりして時間を潰そう、と言っていました。
どうせ、修繕費はお母さんが負担せざるを得ないんでしょう。
幾らかかるか、ほんと、毎回ドギマギするわ。
(結果3千円くらいで済んでほっとしましたが。)
ま、そのお蔭もあって、上記の様なバイト体験の話しも聴けたんで
愉しい時間だった訳なんだけど
その、おまけに
ワンコインランチのチェーン店系のパスタ屋さんで食べたんだけど
支払いの段になって
「ここは、僕が」とおっしゃる息子。
法外なバイト代やチップ収入が入って、お財布には十分にお金があるらしい。
だったらスマホの修繕費を自分で払えば?と言う言葉は呑み込んで
ありがたく奢って貰う事にしました。
「人生で初めて稼いだお金で、母親に食事を奢ったことになったでしょ。」
と笑う。
「確かに、そうだね。なんて殊勝な息子なんだろうね。」と御礼を言って私も笑った。
これは、これで記念日ってことにしよう。
昨日はようやっとフェス会場のテントで一夜を明かしたらしい。
さっき一旦帰って来て、寝袋ではよく眠れなかった、と言って
仮眠をとって、また、再度ライヴ始まりの時間までに会場に戻っていくらしい。
バイトも野外フェスも、たった数日間に16歳の初体験が重なって
疲れてはいても「めっちゃ楽しい」んだそうな。
いいね、いいね。
私はフェス最終日だけ、もう一回参加して来ようかな。
どうせ、テントやらの大荷物の引き上げを手伝わなきゃいけないだろうし、最終日に複数気になるバンドがブッキングされているん。
来週からの日常に上手く戻っていけるかなぁ。
全ての友人たちと、フェス参加者たちに
日差しと幸運と健康を!