2023年あけましておめでとうございます
ご無沙汰しております。
漫画家の夏目義徳です。
日々の業務が忙しくこちらの更新が滞っておりました。
何かしら書きなぐることは継続しているのですが、ネットのリテラシーが厳しい昨今書き損じなどに気を遣う余裕がなくなかなか長文に手を入れられず、書くにしても失言の許される(と個人的に思っている)場所に限定しておりました。
そして遅ればせながらあけましておめでとうございます。
2022年に続き2023年も連載継続しながら年越しを迎えることができました。ひとえに読者の皆様と関係者のご尽力あってこそです。本年もよろしくお願いいたします。
とはいえ年末の仕事もギリギリまで粘ったまま年越しの忙しさでさらにもろもろ後回しになってのこの時期の更新になります。
2022年の振り返り
前述のとおり昨年は年越しからLINEマンガでのB-TRASH連載継続で、オリンピックにおけるスポーツブームの一過性の露出で終わることなく、2020年の公開から累計で2000万VIEWを超す結果を残すことができています。
とはいえ発行部数とかじゃないので比較対象がなく、同じ人が何回も読んでるだけかもしれないしそもそもほとんど無料で読めるしで、これがどの程度の信ぴょう性を持つ数字なのかは正直作者もよく分かってないのですが、同じようにほぼ無料だったり同じくらいの期間の掲載をしているた作品と比べてみても多い、それもフルカラー縦で原作:作画と明らかにコストがかかってる作品と比較しても桁が1つ2つ違うくらい差をつけて多いこともあるので、相当いい数字だと聞いています。
じゃあそれが作品の力が全てかというと別に話題に上がるわけでも紙で出るわけでもなく、正直そこまですごけりゃもっと売れてるわいというところもあるので、そこは自虐ではなく現実を俯瞰で見つめつつ様々な要因がいい方に働いた部分もあり、と冷静に受け止め分析したいと思いますが、ひとまずはそんなに簡単ではないことを達成できたという部分は自分を肯定してもいいのかなと思わなくもなくもないくらいにしておきます。
アプリ漫画および電子書籍市場はコロナ禍もありまだ多少バブルとギャンブルの残り香で動いている部分も大いにあるので、今後の動向を見据えつつも、基本的にはよりよいものを生み出せるように研鑽を続けたいと思っています。
NBA
またバスケ関連ではNBAJAPANの#ボクらのNBAキャンペーンにも参加することができ、これが一般への認知や拡大につながればと思っています。
動画にもなってます。
それ以外はというと、実は週刊連載が忙しすぎてほとんど別の活動ができなかった1年だというのが正直なところです。コロナもあってあまり人にも会わず、一回も旅行とかしなかったんじゃないかな。
NBAJAPANGAMESには行きましたけど。
あとチャリティオークションに参加しましたね。
ご入札いただきありがとうございます。
2023年の抱負
と言いましても、おそらくこれまでとやることはあまり変わりないんです。
B-TRASH自体は前のアプリの2017年から開始し、途中移籍による中断期間はありましたが、連載としては7年目(期間的には五年目)という結構な長期連載になり、単行本も電子のみですが既刊10巻、原稿的にはすでに12巻目に突入しています。LINEマンガに来てから二年で6冊なのでだいたい年間3冊のペースです。目安では通常週刊漫画誌での一年分が4冊程度です。
もちろん複数連載を抱えはるかに多い仕事量を抱える作家さんはいるのですが、自分の現状の労働に使える時間や雇用環境から考えてこれ以上は難しいし、アプリにおける毎週更新の重要さや経費諸々考えるとこれ以下に減らすことも難しいと思っています。
だからとにかく効率化、迷ったり無駄にしている時間を削って、次の活動に投資できる時間を作ることが第一です。もちろん現状の連載をおろそかにしては意味がないので、時間をうまく使って作品に還元できればと思います。
あと連載開始時期からも分かるように、この作品は目まぐるしく変わる今現在の漫画業界や読者に向けて最適化して始めたものではありません。ここから巻き返すのは相当難しい部分と、現状でも数字的に結果が出せてる部分、日々の新しい才能や読者のニーズを察知するアンテナとそれを反映する技術を継続して向上したいと思います。
そして、これが昔と今と一番違うところだと思うのですが、今は会社判断による連載終了、いわゆる打ち切りというのが作品の完結ではない、ということは何よりも私自身がそれを証明してきた作家だと思っています。圧倒的な売り上げで継続する作品とは別に、親会社からの原稿料がなくても作品として継続し収入に変える手段はたくさんあります。
そのどれも簡単ではないのですが、そういうのが視野にあれば例えば継続優先のための無理な展開や不本意な最終回などを描くよりも別のほうほうでちゃんとした完結まで描くこともできるので、そういう意味では現状の連載は収入と作品の両立が可能の恵まれた環境で、かといってそれが永続するわけでも、また続けば続くほどいいものでもないので、いろんな選択肢の中で作品や読者にとっていい形での完結を目指していきたいと思います。
あとは本当に自分自身のことより、2023年およびそれ以降のマンガ・エンタメ、それ以上に社会や世界の向かう方向を見据えたうえでいい意味で変化を受け入れることが重要かと思います。現状の連載が最優先ではありますが、常に他ジャンルへの挑戦や次の一手を用意していたいと思っています。
その他雑記
以前ねこはなはなしや、こちらでうんそだなどやってた関係で「仕事」と「私事」の境界があいまいなこともあり、こちら順調にはなは11歳のシニア猫として、相変わらず横でにゃーにゃ―言っております。ちょっと年を取ったのか甘えがひどくなりました。ステロイドのアレルギーでハゲたり先日謎の震えで病院に連れてったりはしましたがいろいろ検査しても特に悪いところは見つからず症状もおさまりました。獣医さんからも子猫に見えると言われております。あとでぶです。
ポンちゃんも同じく11歳です。たまに思い出したように漫画にしています。ネタになるなという言動もあるしまだ幼いので描いてもいいんですが忙しさの余りあとまわしにしては日々に忙殺され忘れる一方…そろそろなんでも自分をマンガに描くなと怒るようになるのでしょうか。今のところまったく気にしてないようですが。
最後に宣伝
現在ありがたいことにさまざまな方面でキャンペーンをしていただいております。
まずはLINEマンガにおける単行本の無料や割引、アプリ内無料話追加キャンペーン
あとナンバーナインからの電子書籍フェアでだいたいどこのストアでも一巻無料や割引になっています。
あとカドカワも一巻少し割引価格になってますね。
それにDMMブックスによる年末年始の全書籍ポイント半額キャンペーンもあります。
それでは今後ともよろしくお願いいたします。
皆様にとってもよりよい一年でありますように。
夏目義徳
いつもご愛読ありがとうございます。 育児系は基本的に無料公開にしています。 同じ気持ちを共感する方々の心が少しでも軽くなればと思います。 今後の活動を賛同・応援していただける方からの サポートに感謝いたします。