うまそだ その28 「近況:縮図」
休日に公園に行ったらだいたい今の日本だった。
この「公園内で煙草に火をつけた行為は明らかなルール違反ではないか?」ということについて、このとき僕が思ったことがあります。
一つは「これをルールによって断罪すると、それ以外の行為はルール上OKと認めてしまう」気がしたのです。
ルールで善悪の線引きすることで、マナーの部分を問う意味が弱くなる気がしたのです。
もう一つは「公園でタバコを吸ってはいけないルールは何のために存在するのか」ということについて考えました。
それは「周りの人に副流煙が悪影響」「子供に火が危険」などの理由からと思うのですが、すでに周りに人を寄せ付けない状況であり、だからこそ火をつけた側の心理が余計に読み取れたのでした。
皮肉にもそれだけ広い場所に少人数でいると煙も来ないし子供に火もあたらない。公園で子供も遊んでるから煙草はやめようというルールが公園から子供を締め出す行為によってすでに無効化してるのでした。
正直僕は途中までまぁ公園は子どもだけのものでもないしなくらいの冷めた目で見てたんだけど、煙草に火をつけた瞬間、明確に「子供を排除した場所」というサインが出たように感じました。
もはやこの煙草をツッコむのは、信号無視の車のシートベルトを注意するに等しい行為な気になってたのです。
もちろん公園はみんなのもので大人にも権利がある、高齢者だからと言って平日暇だとは限らない、などいろんな視点や意見があると思います。
しかしそういうのを全部含めても、あの異様な光景は、額に入れて飾っておきたいくらいなんかのギャグか風刺画のようでした。
たまの休日くらい休みたいが、休日しか子供と遊べない同年代の子育て世代が、子供と遊ぶどころかただ頭を下げ合う光景の向こうに浮かぶ紫煙。
この年代別の土地の使用率って税金の分配率と比例してたりして、とか。
なんか一句読めそうだけど読めないので漫画にしてみた。
少子化まっしぐら。
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