漫画を描いてみようとしてみた
中学になって急に現実の方がつまらなくなった。校則と体罰。
かといって別に理不尽な大人と戦ったりするわけでもなく、現実には極力労力を割かないようにして、漫画に没頭した。
中学生の時に自分の中で漫画の三大革命が起きた。
「青年誌」「三国志」「手塚治虫」との出会いだ。
少年ジャンプからこれらの漫画につながる道筋が少年サンデーだった。
当然週刊少年ジャンプは読み続けてるものとして、それ以外の漫画を知ることが何より面白かった。小学生の頃から通ってた空手道場が大型書店の近くに移転し、そこで雑誌を立ち読みしては単行本を買う漫画を選んだ。道場には毎回遅刻してそのうち行かなくなった。小遣いも増えて(学年x千円)月に何冊も買えるようになった。
キン肉マンが好きだったころからそのスピンオフの闘将!拉麺男を読んで、その連載誌であるフレッシュジャンプを読んでみた。格闘技漫画の鉄拳児耕助と山の上大学ボクシング部を買い、ジャンプつながりで月刊ジャンプのわたるがぴゅん!とかっとび一斗を買い集め始めた。月刊連載誌は単行本ペースが遅く月の購入量を調節しやすかった。修羅の門ごっこが流行っていた。
不良っぽい友人の家で読んだビーバップハイスクールにどおくまん、湘南爆走族は学ランが急に身近になった現実と一緒にわくわく読み進んだ。
かといって不良に憧れるほうでもなかったので、同じ作者の描くDADAのハードボイルドな世界、To-Yで始めて見る絵とキャラクターのスタイリッシュな世界に引き込まれた。
少年サンデーを読むとそこは未知の漫画のパラダイスだった。
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