2022感想文 (全体編)
今年は、23年間の中で最もヒステリックで悲劇的な年だった。そんな年にしてしまったのは紛れもなく自分のせいなのだが、悔んだとてそれはもう仕方のないこと。起こってしまったことは起こってしまったことでしかない。
2022年以前の私は、天邪鬼で流行りが嫌いで、人の集まるものから遠ざかり、すごくめんどくさい奴だった。が、自分の陣地が侵されることを嫌い、自分の言葉や哲学を、この目まぐるしく変わる世の中から必死に守っていた。守り切ってきた。
ところがどっこいですよ。どうした2022。
あれよあれよと、陣地は狭まり、自分の思考はどこかへ飛んでいき、そして見失い完全に道に迷ってしまった。
何があったのか。
1番は、人との距離感の取り方を忘れてしまったことがいけなかった。
大学を1年間休学したため、周りには年下の子たち。同い年の友人たちは皆就職し、週2日の休みを目掛けてあくせく働く毎日を送る。
大学生と社会人の狭間にすっぽりと落ちてしまった私は、まるで身動きが取れなかった。
まだ社会人ではないため、働くということの大変さがあくまで想像上でしかわからない。実感を伴わない大変さは、頭でわかっても肉体ではわからない。
しかし、責任を持って日々を過ごさなければならないこと、自分をこれまで以上に大切にし、社会から身を守っていかないといけないことなど、すでに社会人をしている友人たちから学ぶことは非常に多かった。
その反動で、大学生のノリというものが分からなくなってしまった。こう言っては語弊があるかもしれないが、学生時代とは、責任の伴わない世界なのだと思う。何をするにも、何を語るにも自由がそこにはある。
それについていけなくなってしまった。その先にある責任の世界をチラッと見てしまったから。
こうして私は社会人にはまだなれないが、大学生にもなりきることができない、そんな居場所のない人になってしまった。
そこで不安定になった。友人や、特に恋人に全体重をかけて頼りまくった。どうか自分の居場所になってくれと言わんばかりに、その自分の重みを押し付けた。
気がついた時には時すでに遅し。
申し訳ないことをしたぁぁと焦って挽回しようとして、でもこの状況を乗り越える方法がわからず、私はまたありとあらゆるものを頼りまくった。
世の中には人と情報が溢れかえっている。それぞれの人の持論や学術的ななんちゃらが四方八方に散りばめられている。
それをせっせと回収してしまった私。
あれよあれよと陣地はなくなり、頭の中は他人の持論で覆い尽くされた。私の中に住んでいた私(陣地の番人)は、それに追いやられるようにどこかへ消えてしまった。
こうしてものの見事に1年足らずで自分を失った。
これで話を終わらせれば、結局私はまだ陣地の回復を図れていないことになる。
やっぱり年の最後には笑って過ごしたい。まあこんなもんでしょ。これくらいでいいのよ。その程度でいいから今年に納得したい。意地でもこの忙しなく流れる泥水のようだった1年に、何か意味を持たせてやりたい。
そこで、今年、自分が何を得たのか。
発表。
ででんっ
何も得ていない。
が、しかし、しかしね
今まで得たものが、この荒んだ1年を助けてくれた。というのを今年の感想にしたい。
マリオで言うならば、ライフを貯めておいたおかげで、死んでもまたプレイができる、的なことだと思っている。(マリオとかwii以来やってないからあんま覚えてないけど。)
ライフを1つも貯めていなければ、今年私は死んでいた。底辺の底辺に落ちて戻ってこれなかったと思う。
けど、今まで私はおそらくきっと少なからずは周りの人に対して誠実に真面目に接してきた。そのおかげで、私が沈んだ時に引き上げようとしてくれる人、それを手助けしてくれる人がありがたいことに私の周りには気付かぬうちにたくさんいた。
地元の友人、バイト先の先輩、ゼミの先生。
加えて留学に行った友達まで、時差がある中、自分の生活が大変な中、私に励ましを送ってくれた。
とりあえず、いい人に囲まれて生きている私はまだ大丈夫だろう。海面に上がってこれるだろう。そう確信を持って少しずつ前に進むことができた。
今年の収穫はゼロに近い。
無理やり言えば、自分を持つことは大切っ♪
的なことは言えるかもしれないが、そんなのわかっとんねん。わかった上で今年は無理やってん。
的な感じなので、やはり収穫はゼロということにしておく。
これまでの私の行いが多少は良かったおかげで、今年の私を救うことができた。
人に親切にしすぎる人、真面目すぎる人は損をする。
これが世のセオリーかもしれない。確かに楽には生きられない。こういう人たちは色々引き受けるものが多すぎる。
しかし、それは私の性格なので、もうどうしようもないっす。自分を犠牲にしても他人に尽くしたくなる性分なんす。って言いながら生きていくしかない。
でもそのおかげで、人には恵まれた。支えてくれる人たちがいる。心強いじゃないか。アベンジャーズじゃないか。
悲劇だの泥水だの言ってすまんね2022よ。
上出来とは到底言えないが、まあ、まずまずってとこなんじゃないか。今までのファビュラスな自分が今年の私を救ってくれた。周りに感謝をしつつ、またゆっくりファビュラスに戻っていこうじゃないか。
人間誰しもずっと機嫌良くはいられない。きっと沈まなければならない年だってある。私はたまたまそれが今年だった。底辺に沈んでそこから海面に上昇する、というこの一連の流れの体験学習だったんだ。ベネッセ進研ゼミだったんだ。
終わりよければすべてよし論を当てはめれば、とりあえず笑ったもん勝ちだから。12月もきっとすぐに過ぎ去ってしまうから。笑ってなよ。美味い蕎麦でもすすっちゃいなよ。紅白で熱くなっちゃえよ。
来年の自分が楽しみだなこりゃ