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クノールカップスープ


起床とともに吐き出されたあくびは白く、寒い寒いとぶつぶつ言いながら爪先立ちで階段を駆け下りる。水道から出る水がお湯になるのを少し待ち顔を洗う。

急いでリビングのエアコンをつけて、音欲しさにテレビをつける。お天気お姉さんは何であんなに早起きしても準備万端で整っているのだろうか。と毎朝の疑問へ返答する暇もなく、急いで支度をする。「今日はパンを焼く暇もないや」と、白いままの食パンを頬張る。そこにお馴染みのリズムで「味の素」というcmの声。クノールカップスープ。あんな優雅に朝食がとれたらと思いつつ、また僕は明日も布団の温さに負けてしまうのであった。

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