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少し心が元気になれば、それでいい。

今日も疲れたなと思いながら、乗り換えの駅で降りる。明日も仕事。憂鬱な気分。

次の電車を待ちながら、いつものようにスマホを覗く。

初日の出 とても小さい 駅で見た

お〜いお茶 新俳句大賞 最高賞

Twitter(Xだが私にとっては未だこれ)のこの一句が目に飛び込む。

その瞬間、私はこの情景が頭に浮かんだ。

早朝の田舎の無人駅。たったひとりで眺める初日の出。澄んだ空気、吐く息の白さ。目の前の絶景を独り占めしているような特別な時間。初日の出を前に、何か決意している私。

この情景を絵画にして、部屋に飾りたいくらいに心にすっと入ってくる。

私はこんな情景が浮かんだけれど、きっと人それぞれ違うんだろう。その人の人生、今感じていること、悩んでいること。皆違う情景が、絵画ができあがるんだと思う。そういう展覧会があったら絶対行く。 

人によって想像するものが違う、奥深い一句だなと思った。俳句っておもしろい。

さっきまで、今日の仕事の反省、明日の仕事の憂鬱でいっぱいだったのに、なんだか少し心が元気になった気がする。

ああ、明日も私なりに精一杯頑張るか。お疲れ、自分。

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