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さよなら、コロナ。

仕事終わりにサンマルクに寄って、小説を読む時間が好きだった。

2年前には21時閉店だったけど、ひさしぶりに来たら、22時半閉店になっている。長い長いコロナの期間が、ようやく終わった気がした。

思えば、わたしの社会人デビューはコロナとともに始まった。

上京に、一人暮らしに、社会人に、いろんな初めてのはじまりから、コロナが一緒だった。そんなもんで、めまぐるしく変わる日々でも、コロナだけは、どんな時もぴとっとわたしの日常にくっついていた。変わらないものだった。

そんなあたりまえもようやく終わった。長いようであっという間だった。人生の中でも濃い濃い3年だった。辛いことばかりだった、けどその中に幸せもあった。

ここで働いて、暮らしてもう3年目。なんというか、わたしの人生の第何章かが終わったような気がする。

そして、この22時のサンマルクから、また新しい一章が、はじまるような気がした。まっすぐに頑張れ、わたし。

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