非常時…行政の広報に、Twitterではどんな反応があったのか/大規模断水3日目
約1カ月前、ある地方で大規模断水が起こりました。そのとき行政はインターネット広報でどんな発信をし、それにTwitterなどではどんな反応があったのか…をまとめてみます。行政の危機管理室の担当者さんなどの目に留まると嬉しいです。
(この記事の意図と断水1日目のレポートはこちらをご確認ください。)
断水3日目①中学校に応急給水所が追加される
1断水3日目の15時15分に、中学校へ応急給水所が追加される案内がありました。文字数の都合かもしれませんが、このTweetにも住所も詳細ページへのリンクもありません。
最寄りの給水所に行ってみてからグランドへの車乗り入れが断られるケースもあったようで、別の給水所を探そうとしても、案内に住所がないので次に近い給水所がパッと見てわからない…という事態もあったようです。
【応急給水所を追加開設】
本日より、**川以北の中学校に、追加で応急給水所を開設しました。
**中、**中、**中、**中、**中、**中、**中 ※**中については併設の**小学校で給水可能。
・給水時間 10月5日(火)午後8時まで
10月6日(水)以降午前7時から午後8時まで
また、給水時間について、朝か夜か延長してほしいという要望はこのTweetにもぶら下がっていました。
断水3日目②簡易トイレが追加に
そして、断水3日目の16時過ぎまでは13万人の便意を7つのトイレで支えていた状態でしたが、ここへきて簡易トイレが追加されている案内がありました。よかった!でも断水3日目…。
しかし、公園名のなかには「〇〇公園」だったり「〇〇児童公園」と呼ばれていたりと、Googleマップにある記載と異なるものが散見され、位置の特定が難しい状態です。(別のマッピングボランティアさんも調査しておられましたが、「〇〇公園がどこかわからない」、とTweetしていました)
そして、少なくとも移住者には見慣れない「連絡所」「支所」という施設…。このTweetでは住所の案内もなく、土地勘のない人には特定が厳しい状態が続きます。
断水3日目③近隣の橋の通行止めの案内
崩落した水菅橋の近くにある橋を使って仮設水道を通すため、その橋が通行止めになるというお知らせが断水3日目の18時頃に案内されます。
ただでさえ普段と違う不便さがあり大変なところに、断水エリア外に行くための橋も通行止めになるということで、「こうしないと早期復旧はできない」とは皆さんわかっていながらもイライラがたまっている様子でした。「補償はあるんでしょうね」などの声が目立ってきます。
こういう声が盛り上がってくる前に「補償についても早急に検討してまいります。いまは水道仮設のために資材の手配を各方面に全力で当たってます。ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、決定次第速やかに発表いたしますのでお待ちください」みたいな実況中継を入れると、市民感情も少しは和らぐのではないか…と思いました。
*水道が復旧した後になって、応急給水所に近隣の市や自衛隊に応援に来ていただいていたときの様子の案内がありましたが、これは市民のイライラが募ってきそうな段階で随時載せたほうが、感謝の気持ちが出て、拳を上げにくくなるのではないのか‥と思いました。
また、最後にお問い合わせ電話番号の記載がありますが、市外局番がありません。移住者や旅行客には市外局番はなじみがないため、問い合わせ番号を記載する場合は市外局番から入れていただくのが良いかと思います…。
断水3日目④生活用水井戸の追加の案内
断水3日目の夜9時になって、断水エリア内にある市有施設の生活用水用井戸が案内されました。
住所はありましたが、地図はありません。
さらに、「市有地にある井戸なのに、なぜ民間の災害時協力井戸より遅い案内なのだ!」という怒りの声もありました。後から井戸の存在がわかったんでしょうか…?
断水3日目に「水道料金のご案内」が各家庭に…
断水3日目くらいに、「このタイミングで水道料金のお知らせがポストに入っていた(怒)」という投稿をいくつか見かけました。
災害でもないのに断水で不便を強いられた市民に対して、このタイミングで「水道料金のお知らせ」をポストインするとはかなり神経を逆なでするだろうな…と感じます。
長期間断水になるならともかく、あと数日で仮復旧するのであれば、水道料金のお知らせのポストインは仮復旧後に後ろ倒しできなかったのかなと思います。
どうしてもオペレーション上無理なのであればその事情を伝えたうえで「水道料金についての減免は検討中でございますが、いったん断水前分の水道料金のご案内をさせていただきますこと、何卒ご了承ください…申し訳ございません」みたいなご案内があってもよかったのかな…と思った次第でした。