貧乏くさい習性
海外旅行へはボロボロの服で出発する。そして現地で新調し古いモノを捨てることが、貧乏旅行者時代からの私の癖だ。対象は下着からTシャツ、靴下、靴、帽子まで全ての身に付けるもの。
ロクに言葉の通じない国での買い物は一筋縄でいかないこともある。だが、穴の開いたズボンを指さして物欲しそうな顔をすれば「ああこいつはそのために来店したのだな」と理解してくれる。そんなやり取りも楽しい。
そもそも私は貧乏性なのだろう。傷んだ服を捨てることに罪悪感を覚える。そんな私でも旅行中に服を捨てることを半ば目的化すれば、比較的簡単に不要品を処分出来る。
着衣が丸ごと新しくなると、生まれ変わったかのような爽快感を覚える。出発時よりも小綺麗になって帰国するのは気持ち良い。結果的に、現地で購入したものは自分への土産にもなる。
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