【拙訳】 ひばり ひばりは春先の ぬかるみの街の裏通りが 嫌い。 陽気な春の空、 軽い翼をひろげて あでやかな春の歌が、 好き、 でも、 今日も穴の開いた靴をひっかけて、 ゆらゆら路地裏へ、 小魚みたいな僕は迷う、 翼と歌がないからか、 胸が重苦しい 【原詩】 종달새 종달새는 일은봄날 즐드즌 거리의뒷골목이 슳더라. 명량한 봄하늘、 가벼운 두나래를펴서 요염한 봄노래가、 좋더라、 그러나、 오날도 구멍뚤린 구두를끌
【拙訳】 歳月(としつき) 林和(リム・ホヮ) 真っ青に流れくだるノドゥル川、 木枝(このえ)をうち折る吹雪とともに それは凍り付いて三月(みつき)の長い冬に ざらついた手の甲のごとく何度も荒れひび割れ、 またその上に川水が溢れ 氷は二尺三尺と分厚くなった。 春! 柔らかい風が襟に這い寄るとき、 氷面(ひも)は打ち解け、 鐚銭(びたせん)、煉瓦みたいな欠片となり黄海へと流る。 こうして時は流れ流れ、広い山裾を掠めくだり、固い岩を削り
【拙訳】 四辻(よつじ)の順伊(スニ) 林和(リムホヮ) お前は今どこへ、一体どこへ行こうというのだ? それなら、我が愛する若き友、 お前、我が愛するたった一人の妹の順伊、 お前が愛するあの大事な男、 働くすべての女の恋人…… あの青年たる勇敢な男がどこから来るというのだ? 雪風の寒い憐れな都会 鍾路(チョンノ)のただ中で順伊よ! お前と我は過ぎ去りし花咲く春に愛するひとりの母を 涙に暮れる貧しさの中で亡くしていた! それからお前はこの頼