お金のコト / はじめに
「これは、何に見えますか?」
そう聞くと、専門学校の学生たちは、クラブのチケットとか、こども銀行券とか、モノポリーのお札とか、どこかの国の...あぁ、中国のお金?
「そう、お金です、中国のお札です。
では、このお金を幾らで買いますか?」
お札だけど小さいから、500円かな? いや確か日本の100円札ってこんな色じゃなかったかな、だから100円とか、そんなしないじゃない5円くらい?
「これは中国のお金の単位、「元」の下の単位「角」の5角札、です。」
今のレートで元は大体17円くらいで、角は元の10分の1ですから、1.7円ほどですから、5角は8.7円くらい、という感じです。
「さっき、500円って言ったあなたに、500円で売りますよ。」
えーっ!?、ないない、マジないから。
「じゃあ、レートもバレたし、10円にオマケしますからw」
いや、要らないですよ。
「何故、いらないのですか?」
だって、中国行かないし、使えないですから10円だって高い;
「そうですか、それは残念ですね。
今、ヤフオクで見ると、こんなのが有るんですよ。」
おー、売れるじゃん、5万円だって、なら買う、買う!
「はい、売って良いかは別にして売ってますねwでもよく見てください。」連番でどちらも1,000枚ですから
1角×1,000枚+5角×1,000枚=6,000角を5万円で、割り算をすると
1角を8.3円で買うよ、と言う計算で5角は、41円ぐらいです。
いやぁ、いいや、手間だし。使えないならお金じゃないから。
「ですよね。ではこの一万円札は、何故、使えるのですか?」
国が認めているから、日本国が印刷しているからじゃない、オレが認めているからだよw
「そう、それです。大切なのは、みなさんがコレはお金だと分かっていて、お店や商売をやっている人たちもみんなお金と分かっていることがお金として使えることの、大きな理由です。」
しつこいですが、では、何故、みなさんがこれはお金と認めているのでしょうか。それは、先ほどみなさんが答えた通り,国が決めた仕組みの中で、日本銀行券として国立印刷局が作っている、から、なのです。
でも、あくまでも、みなさんが認知している事が大切で、みなさんがお金としての価値が無い、と思えば、これは流通しないのです。(続く)
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