広告動画のシナリオ作成法①商品決定~特徴ピックアップ
【企業VPのプロが教える、広告動画・PV映像のシナリオ制作法】目的に合わせた構成・ナレーション原稿・台本の書き方を解説
動画はマーケティング戦略の中でも非常に効果的な手段です。しかし、初めて動画広告を作成する際には、どのようにシナリオを作れば良いか悩むことが多いでしょう。これまでにもシナリオの重要性や構成の立て方は伝えてきましたが、この記事では、具体的にどのような順番でシナリオを作成していけばいいのか、紹介します。
1. メインに据える商品やサービスの決定
まず、動画広告で最もPRしたい商品やサービスを1つ決定します。当たり前のことに聞こえますが、「1つ」という点がポイント。動画でいくつもの商品・サービスを並列で紹介する手法はお薦めできません。その際に考えないといけないのは、売上を伸ばすことが目的なのか、認知目的か、長期的な視野で考えるのか、短期的なプランなのかによって選定する商品は変わるということです。
例えば、長期的な売上向上を目的に赤城乳業のガリガリ君を紹介するのであればオーソドックスなソーダ味をメインに紹介し、後半にスープ味やグレープフルーツ味などのバラエティー展開を少しだけ見せるのが常道です。一方、短期的な認知目的で動画を作成するのであればスープ味などの変わった味を特徴づけて短い時間で紹介することで再生数を上げる方法もあります。
いずれにせよ、映像作成の目的や使用チャネルに合わせたメイン商品を1つに絞ることから始めましょう。
2. 商品の特徴を書き出す
次に、商品の特徴をリストアップします。この時、特徴はなるべく、たくさんあればあるほど後でシナリオが作りやすくなります。例えば、シューズの健康用インソールを売り出すためのシナリオを作成するならば、「材質が良い」「後方荷重」「反発性」など、思いつくままに、キーワードとしてたくさん紙に書いていくのがコツです。あまり文章で考えようとせず、なるべく多くのキーワード候補を挙げることを意識してください。
とはいえ、何が特徴なのか、表現しづらい商品・サービスもあるかと思います。なかなか思考整理できない際は、私は以下の6つのポイントで考えるよう、クライアントに進言しています。
「ひと、もの、かね、とき、りょう、おもい」と一気に覚えてしまってください。多くの場合、上記の「物」だけを考えて特徴が思い当たらないと悩みがちです。思考を上記の6つのポイントまで広げることで、どのような商品・サービスも特性があり、オンリー1商品だと気づけるはずです。広報担当者だけが1人で悩むのではなく、製造担当者や営業担当者、また可能であれば顧客やクライアントからも広くヒアリングすると良いでしょう。
もし、それでも特徴がいまいちピンとこない場合は、企業系映像シナリオライターなど第三者にどこを特徴にして映像作成すれば最も効果が上がるのか、相談してみるのも良いでしょう。内部よりも外部意見の方が的確な意見を出せる場合も多くあります。
こうしたプロのシナリオ作成手順を生成AIに学習させた「かけAIシナリオライター」も公開中ですので、動画広告のシナリオを検討中の方はぜひ、試してみてください。
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