旅立ちの準備と悩ましい洋服分類
日本への里帰りを前に、荷物をまとめ始めている。シンプルに暮らしているつもりでも、あれやこれやと物は増えていて、日本への荷物、ブエノスに置いていくもの、もう使わないもの、出発までに使い切るものの仕分けが、悩ましい。
こういう時、海外の日本人コミュニティというのは、不用品をお下がりするのが通例だ。駐妻の友達が日本に帰国した時には、いろんな物を頂いた。同じように今回はわたしも友達にいろいろ配り歩く。さらに、アパートの管理人さんは、「何にも捨てないでね。」と何度も念を押すので、余ったものは部屋に残す。事実、昨年も人にあげるにはヨレヨレだなぁと思いながら、処分品として置いたワンピースを管理人の奥さんは可愛く着こなしていた。アルゼンチン人は物を大切に、修理しながらいつまでも使うので、手放すこちらも罪悪感なく置いていける。実家で母のもう着ない沢山の洋服を見るたびに、アルゼンチンなら古着屋で喜ばれるなぁと、いつも思うのだけど、運ぶ手間が折り合わないのが歯がゆい。
さて、最大のテーマはタンゴ。タンゴドレスは、ミロンガにいるとしっくりくるものも、真昼の明るい部屋で着てみると、あらー、なんだか見難い。もうかれこれ1年、踊っていない。オンナ力も下がってるなぁと改めて思う。かくして『もう無理かも…』分類の山がどんどん高くなる。北海道の田舎町では踊れないから、この次にブエノスでタンゴ用の服を着るのはいつの日か。今はギリギリ大丈夫なドレスも、その頃に似合うかどうかは謎だ。未来のわたしは私自身も分からない。
そうして今日も、残すか、手放すかの選択に頭を悩ませる。
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