【発達障害児のマレーシア留学】我が家が実践したセラピー・アプローチまとめ
マレーシアに来て一番驚いたこと。
発達障害児の問題解決に効果的な、さまざまなアプローチを受けられること!
これまで息子は、何個もの選択可能なセラピーやカウンセリングを積極的に受けてきました。
今回の記事では、この3年間で息子がチャレンジしたセラピーやカウンセリングについての情報を一つにまとめました!
マレーシアで発達障害児育児を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
息子が実践したセラピー・アプローチ一覧
早速、我が家がチャレンジしてみたセラピー・アプローチを紹介していきますね。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)「PEERS」
SSTは文字通り対人スキルを学ぶためのトレーニングであり、中でも「PEERS」は全14回という時間をかけてグループで進めるプログラムです。
グループの中で同年代の子ども同士で意見を出し合ったり実践したりしながらトレーニングが進むため、友達とうまくできない子どもにとって、トレーニングの時間自体が特別な機会になると言えるでしょう。
我が家はPEERSを間も無く完了します。完了後に詳しい感想を含めた記事を書こうと思っているのですが、現段階でもその経験や効果に満足していますね。
グループで一緒に経験を積めるっていうのが、このプログラムの特徴だと思います。
PEERSについて詳しい情報は、ブログ記事を参考にしてください。
プレイセラピー
プレイセラピーとは、専門のセラピストと2人で遊びを続ける中でお互いの信頼関係を築き、セラピストが子どもの深層心理にあるものを探っていくセラピーです。
発達障害児に限らず、自分の気持ちを説明することが難しい子どもの内面にあるものを探るために役立ちます。
セラピーではセラピストではなく子どもが主体となり、用意されたたくさんのおもちゃを自由に使いながら時間を過ごします。
我が家は週に1回のプレイセラピーを半年ほど継続・完了しました。
プレイセラピーの結果や進捗はセラピストの先生から口頭で説明いただきましたが、驚くような息子の内面を知るということはなかったかな。
しかし、セラピストの先生には他のセラピーやケアでも大変お世話になっているので、この時間に息子と先生が育んだ信頼関係が彼の成長につながったと確信しています。
また、プレイセラピーはマレーシアに来てすぐスタートしたセラピーなので、セラピストの先生との時間は息子の英語力向上にもつながったと思います。
プレイセラピーについての記事はこちら。
レゴセラピー
レゴセラピーでは、通常三人組のグループで難易度が高いレゴを作成する中でソーシャルスキルとチームワークを学びます。
セラピストの先生が言うには、信頼関係が築けている友人同士で実施すると良いとのことでした。
レゴセラピーは学校で受けられたため、息子が一番な仲が良い友人と毎週のセラピーを楽しんでいたようです。
具体的には3人の役割は次のように分けられます。
設計図をもとに指示をする役
必要なパーツを探し出す役
指示をもとに受け取ったパーツを組み立てる役
この役割は毎回変更するそうです。
レゴセラピーは、ただただ楽しい時間として3ヶ月のセラピーを完了させました。
一緒にセラピーを受けてくれたお友達のおかげもあり、息子のソーシャルスキル向上につながったと思っています。
マウストレーニング
息子は口の周りの筋肉が人より弱く、苦手な発音があります。
具体的には日本語だと「し」「ち」、「ぎ」「じ」、英語だと「TH」「S」あたりが使い分けられないようです。
小さい頃はよだれが出やすい期間が長く、本人も気にしていました。
学校の先生のおすすめで短期間ではあるものの、全3回のマウスレッスンを実施。
残念ながらトレーナーの先生が多忙でスケジュールが合わず、これ以上の継続はできていません。
ただ、先生のおすすめのもとで吹奏楽を始めることにしました。今は学校のクラブ活動でクラリネットを担当しています。
少しは口の筋肉を鍛える効果も期待できるかな・・?
本人が楽しく通っているので、継続します。
ドラムレッスン
これは私の勘違いかもしれないけれど、発達障害児の男の子ってドラム好きな子が多くありません?
うちの子も幼稚園の頃からの太鼓好きがドラムに変わり、隙あらばリズムを刻んでいます。
無駄に練習量が多いので、早打ち(って言うのかな)はとにかく上手です。
日本では通学可能な場所にドラムレッスンがありませんでしたが、マレーシアに来てからはずっとドラムレッスンを楽しんでいます。
私は、ドラムはストレス解消と多動の抑制に効果的だと思いますね。
集中力を高めるオンライントレーニングプログラム
こちらも発達障害児の教育に詳しい先生から勧められたプログラムです。
いわゆる脳トレみたいな感じのオンライントレーニング。
具体的には、「NeuroLAT」という世界的に有名なプログラムだそうです。
トレーニングはオンラインで完結します。
初めに子どもの苦手部分を洗い出した上で、その苦手部分を平均・次に平均以上の能力まで伸ばします。
やっていることは脳トレみたいな・・イメージの質問がランダムにただただ続き、難易度が上がっていく感じです。
トレーニングを継続・完了することで、飛躍的に学習能力が向上し、今後の学習がスムーズに進むようになると説明を受けました。
3ヶ月間トレーニングを実施して、息子の暗記や空間把握能力が向上したような気はしましたが・・・
残念ながら毎日必ず実施しなければいけないオンライントレーニングに息子が強いストレスを感じ・・3ヶ月で挫折しました。
勿体無いけど仕方ない〜
子どもにぴったりなセラピーやプログラムの探し方
日本でも同じかもしれないけれど、マレーシアで子どもにぴったりのセラピーやプログラムを探したい時には、次のポイントを意識することをおすすめします。
信頼できるサイコロジストの先生・プロフェッショナルと出会うのが先
我が家の場合、信頼できる学校のスペシャルケアの先生・病院のサイコロジストの先生・発達障害児の学習サポートを得意とする家庭教師と出会い、大半のセラピー・プログラムは3人から紹介いただいています。
逆に、息子のことを理解しており信頼できる相手からの紹介だから「なんでもやってみる」と思えるんですよね。
自分の子どもの特性・困りごとを理解してくれる大人を増やせれば、自然とサポートの輪を広げられると考えてください。
子どもがストレスなく続けられることが前提
やっぱり子どもですから、毎回気持ち良くセラピーやプログラムに参加できるとは限りませんが・・
ストレスフルで苦痛だと言いながら通うような取り組みは、避けるまたは中断するべきだと考えます。
セラピーやプログラムでストレスを抱えて問題行動が増えてしまうのは、本末転倒だと思うんですよね・・一時的だとしてもね。
やっぱり、親と子どもの両方が前向きに続けられるものを選んだ方が良いです。
セラピーやカウンセリングにかかる費用について
我が家は地方都市暮らしなので、KLなどの都市部と比較すると全ての取り組みが割安です。
それでも参考になるかな・・?と思い、セラピーやカウンセリングにかかる費用についてまとめておきました。
ご興味のある方はご覧ください。
まとめ:数撃ちゃ当たるの手当たり次第状態
もう、どれもこれもやってみましょう状態ですね。
3年で、よくまぁこれだけ手を出したもんだと思います。
私は発達障害児へのアプローチに決まった正解はないと思うし、数個の簡単なアプローチで大変身なんてこともないと考えます。
だから、どのセラピー・プログラムが良かった!というより、こんな取り組み全部が息子に良いように働いたんじゃないかな。
もちろん、今後も色々なことにチャレンジしていきたいですね。