子どもと海外生活⭐︎母国語は思っていたより簡単に抜ける
マレーシア生活も3年、我が家は超勉強熱心というまでではなく・・自分たちなりに、なんとかやってますレベルです。
そのため、母国語学習に力を入れる余力がありません。(言い訳と言われたらそれまで・・)
学校の予習復習、テスト対策・・・習い事に遊びの時間・・これ以上は・・・というのが私の本心。
母国語の維持に関して大して時間を割かなかった結果(それでもゼロではないんですよ・・)、6歳からマレーシアに来た娘だけでなく10歳から留学の息子まで日本語力が下がっています。
今回は、そんな事実を記事にしたいと思います。
6歳から留学の娘の場合
6歳でマレーシアに来た娘は、日本で小学校1年生を冬休み前まで経験しました。さらに保育園出身で幼少期に特別な勉強もしていません。
そのため、平仮名・カタカナは読み書きできるけれど、漢字は少しだけの状態での渡航になりました。
娘は英語の成長が早く、英会話に関しては3ヶ月程度である程度話せるようになったものの、同時期に平仮名・カタカナ・漢字を忘れてしまっていることが発覚・・・。慌てて日本語の読書を始めました。
現在は、平仮名は問題ないけどカタカナは怪しい・・漢字は・・
正直、日本語の漢字は教えていません。完全に手抜きです・・。
学校で中国語を習っているので、漢字自体は書けます。
今は日本語の長文読解ドリルの小学3年生向け(1学年落としています)をなるべく毎日やる程度。あとは家では日本語を話す・日本語の映画やテレビも見るくらいの対策をしています。
それでも喋りは・・・と思っていたけれど、本人が言うには日本語がスラスラ話せない自覚があるらしく(聞いてる側は感じないのですが)
このままだとダブルリミテッド(母国語・日本語共に十分に発達しない状態)になりそうだなと、私が不安を感じています。
ちょっと難しい日本語を使うと通じないし、かと言ってネイティブばりに英語が話せるかというと、それも違う・・
うん、困った状況ですね!
娘は日本人との接点が非常に少ないため、日本人の友達ができたら良いのだけど・・
これまでラッキーだと思っていた「娘と同じ年頃の日本人女子が周囲にいない」という環境が今になって違う影響を与えてきました。
娘の日本語に関しては、今できることを根気良く・・私もなるべくさまざまな言い回しで日本語を使うようにしたり、娘からの質問には丁寧に答えるようにしています。
10歳から留学の息子の場合
英語の習得に時間がかかった息子(今も正直不安です)は、小学4年生まで日本で過ごしているので、年齢相応の漢字も書ける状態でした。
息子に関しては日本語脳であり、今でも日本語を交えた学習を続けています。
それでも!!!漢字は間違いが増え、読めるものの書けないことが多いです。さらにカタカナまで忘れていることがある・・
日本語の喋りや読みの機会は多くても、なかなか日本語を書く機会が少ないというのが問題の原因だと思います。
英語を書けるようになると、やっぱり漢字より英語の方が「書くのが楽」という理由で、メモとかも英語になっちゃうみたいなんですよ。
私はいつまで経っても日本語が楽だけどね・・・。
息子も学年を落とした日本語の長文読解ドリルをやっているけれど、娘よりも勉強に余裕がなくて・・やれる時の方が少ないくらいです。
ただ、英語の本の読書を楽しめていないので、日本の小説を読ませています。
英語教育の視点では読書が本当に重要なのだけど・・「そんなに嫌なら一旦日本語の本でも読もう」というステップにしました。
日本語の小説は、大人向けの難しいものも楽しめているようです。
また、息子も日本語の言い間違えが増えているので、その都度訂正しています。
息子は難しい日本語を使いたがる節があるため、余計間違えやすいです。
例えば「そんなの横暴だ!」を真顔で「そんなのボウドウだ!」とか言うから、口論中に笑いそうになる・・。
まとめ:英語も大変だけど母国語を残すのも大変
なんの見本にもならない・・「子どもの日本語力が下がりすぎ」という記事でした。母国語はネイティブとして残したいと強く願っている方は、私を反面教師に早い段階から、しっかり日本語学習を継続してください。
特に低学年からの留学では、相手の思考回路も英語になりつつあるから、本当に手に負えなくなります。
さて、うちはどうしたもんかな。と思いながら、この記事を書きました。