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スケジュールへのこだわりを持つ息子にマレーシアがピッタリだった話

息子の特定の事柄へのこだわりの強さは、年齢とともに少しずつ改善しました。
例えば、5歳位までは特定のものしか食べられなかったけれど、10歳頃にはある程度の種類の食べ物が食べられるようになりました。

でも、スケジュール変更が苦手・予定通りに物事が進まないことにストレスを感じるというこだわりは、10歳を過ぎてもなかなか改善しませんでした。

出かける時は何時にどこにいくのか・次は何をするのかというスケジュールが頭に入っていないと落ち着かないし、不可抗力で予定が変わると本人に不利益がなくても怒ります。
旅行のたびに「旅のしおり」を自分で作って、時間通り・計画通りに話を進めようとしたがりました。

私は、どこに行くにも「予定の電車に乗れなくても次の電車が◯分後に来るから大丈夫」「行く予定のお店が閉まっていたら他のお店を探せるから大丈夫」などと言い聞かせることで、スケジュール変更時のパニックを最小限に抑えました。

でもね、毎回完璧に事前対応ができるとは限りません。パニックというまでではなくても、予定変更時に息子が冷静でいることは難しいままの状態でマレーシアに渡航したんです。

マレーシアは日本のように思い通りにはいきません

みなさん簡単に想像できますよね?日本のように何もかもが時間通り・予定通りに行く国って少ないと思います。
マレーシアも、そこまできっちりしてません。

具体的には・・

  • 電車が遅れる

  • 修理業者が時間通りに来ない

  • 通販で購入したものが予定通りに届かない・突然キャンセルされる

  • 飲食店で開店と同時に看板商品が売り切れ

  • 予告なしの休業

学校のイベントすらコロコロとスケジュールが変わるし、とにかく予定通りになんて進まない。

こんな環境は、スケジュールにこだわりがある彼にとって地獄!?なんて思ったけれど、これまで日本で何度言い聞かせても少しずつしか変わらなかった部分が、驚くほど急成長しました。
「何でも予定通りに進むのが普通の国」から「何にも予定通りに進まない国」への環境の変化が、彼に良い影響を与えたようです。

マレーシアに暮らし始めて時間が経つごとに、「まぁ、マレーシアだしね」「仕方ないか〜」と言えることの方が増えてきたんです。
これは、マレーシア母子留学を決めた時に考えていなかった嬉しい効果です。

まとめ:環境が変わると思いがけない変化が現れることも・・・

こんな粗治療をお勧めして良いのかわかりませんが、強制でもなく根本的な環境の大変化が息子のこだわりを軽減しました。
そんなこともあるんだなと思って、読んでもらえればと思います。

ちなみに、この記事の中で紹介した「プランAがダメでもBがある」という説明は、スケジュールにこだわりを持つ発達障害児におすすめの対処法として知られています。
発達障害児は「見通しが立たない」状態に強い不安を感じるため、「スケジュール通りに行かなくても大丈夫なんだよ」ということを言い聞かせてあげてください。



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