「あなたに今できること」を読んで

今日も犬養道子さんの本をご紹介

以前「お嬢さん放浪記」を読んでいる途中で、余りにも痛快過ぎて
思わず感想にもなっていない内容のことを書いてしまいましたが、
今回も犬養道子さんの著書にまた感銘を受けたので、ご紹介してみようと思います。

「あなたに今できること」著者：犬養道子

女子大学での講義の内容が一冊の本になっています。
福祉、教養、慈愛、女性の生き方、ご本人の体験からとキリスト教の教えから説かれてく様は、慈愛に満ち溢れてた方であることが良く分かります。

私の言葉では到底語るに及ばないのですが、教養の広さ、深さ、それ故のユーモアのセンス、いつ何時も正直に生きること、清廉潔白であれと言わんばかりの振る舞いには恐れ入りますと言わんばかりです。

女性としての強さもあり、賢さもある方です。でも、女性であることを忘れているわけではありません。

あなたに今できること―犬養道子、若き女性に語る

紛争の絶えない地域で、生まれたばかりの小さな命が、既に生きることができないと分かった時にどうするのか、人間の真価が問われます。
そこにいた看護師さんと犬養さんは、生きることが出来ない命も生まれてきた意味があると、保育器に1分間だけ入れて抱きしめ、そして生きた証を見届ける。
生まれた人間の尊厳を守ることの大切さ、どんな時でも一人の人間に対して誠実に対応する姿に感銘いたしました。

機会があったら手に取ってみていただきたい一冊です。