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ものづくり「手芸」という言葉の意味


「現代手芸考」という本を読みました。

面白かったです。
色々な立場の方々が、様々な視点から「手芸」を語る。
コラムがあり、その後座談会がある形式で語られるのです。
そもそも手芸という言葉の成り立ちから説明があります。

「手芸」という言葉は女性に紐づく

「手芸」というのは、女性に紐づいた言葉ということでした。女性のたしなみの一つであることから派生して「手芸」という言葉ができあがったとのこと。
現在は、もちろん男女の差がなくなりつつあるので、手芸男子なる方も存在しているが元の言葉としては女性のものとのこと。
そして、あくまでも自分で使ったり、家庭で使ったりする、また、人にプレゼントするものであり、それが仕事ではないとのこと。
なので、手芸という言葉にはなんとなく、プロではない雰囲気があるのですね。家事の合間に手を動かすのが手芸なのです。私の中でのモヤモヤが少し晴れた気がします。

「ハンドメイド」「アーティスト」のくくり

「ものづくり」も色々だと感じていました。
ハンドメイドと言われる個人作家のもの、アートを言われるアーティスト、芸術系のもの、ファッションと言われる服飾付属的なもの、作る人がいる位置、どこに属しているのかによって変わるような気がしておりました。

ファッションのカテゴリー

私は服を作りますが、服を作ることは「ファッション」というカテゴリーに入るが、それが、縫製工場に依頼するのか、自分で縫製するのか、また、作る過程にどのぐらい自分で作業を行うかで、「ファッションブランド」「服飾作家」と分かれるように感じます。

「何にでもなる」これからは、境はなくなっていく

対談の中で「何にでもなれる」との発言もありました。私もそんな人間でありたいと感じます。
カテゴライズされることに苦痛に感じることもある。かといって何となく、どこかのカテゴリーに寄っていく。
これからは、カテゴリーに当てはまらなくてよくなってくるのかもしれません。
自分が作りたいものを作り、誰かが受け取ってくれたらそんな嬉しいことはないですね。
とても興味深く読むことができた一冊です。

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SUMIRE@肌に優しい服づくり
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