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80年代ファッション(ティーン編)

幼い頃からファッションが好きでした。
以前も80年代の雑誌、鎌倉書房の「ジュニアスタイル」「オリーブ」綴りましたが、そのころのことをふと思いだしました。

中学生、高校生の頃、あるアーティストのコンサートによく通っていました。
今も現役のそのアーティストは、春、秋とツアーを行い、その当時は夏には野外イベントを行っていました。学校と部活動が生活の全てのような中学生の私は、このコンサートに行くことが夢のような時間だったのを覚えています。
武道館、NHKホール、渋谷公会堂(当時は)夏には横浜へ行き、日常とはかけ離れた空間に身をおく、この時のために精一杯おしゃれをしていったものです。

初めて行ったコンサートは中学一年生の夏でした。
セーラーカラーのコットンのツーピースを着て出かけました。白のコットン素材で、セーラーのカラーの縁取りは紺色です。
あの頃は夏といったら白い服が主流でした。
そのコンサートの映像を見ると会場は真っ白です。
夏に黒を着るという習慣はまだなかったようです。夏を如何に涼しく過ごすかという工夫がまだ根付いていたのだと思います。
黒は厚くるしいですからね。白で凉さを演出するという工夫だったのでしょう。

ある時は、母の手作りのピンストライプのスーツを着て出かけました。
スーツと言ってもそのころ流行っていた、ざっくり、たっぷりした大き目のシルエットのカジュアル感があるものです。濃い目の茶色に濃いベージュのピンストライプです。
大人に憧れる年ごろで少し背伸びをしたのだと思います。
そのスーツに合わせた靴はウィングチップの黒の靴で、靴紐をシフォンのリボンに変えたことを覚えています。

オフホワイトのロングコート、オフホワイトの模様編みのセーターに赤いタータンチェックのプリーツスカート、オフホワイトの模様編みのタイツというスタイルも覚えています。
模様編みのタイツがなかなか見つからなくて思うようなものがなかった記憶があり、色々と探してやっと見つけたことを覚えています。
この時のセーターは、「サマンサ モスモス」というブランドだったことも記憶に残っていて、20代の時にその「サマンサ モスモス」が、「SM2」に変化していたことを知って感激を受けました。
「サマンサ モスモス」で購入したセーターは確か、小学生高学年か中学1年生ぐらいだったように記憶しているので、当時はジュニア対象のブランドだったのかもしれないですね。

非日常空間に身をおくことがとても刺激的で、それに伴い何を着るかをいつも考えていたように感じます。

もう何十年も前のことですが、今でも鮮明に覚えています。

その当時安価な服はあまりありませんでしたので、一着買ってもらったら、色々と工夫をして着ていたと思います。
今は安価な服がたくさんあるので、色々な服を着る機会が幼い頃からありますね。沢山の服に触れる機会があるので、ファッションへの入り口も近く、ファッションが身近なものになっていることでしょう。

なんでも簡単に手に入る分、一つ一つのアイテムの印象はない可能性もありますね。
ティーンの頃を思いだして、現在の私のファッションに対する姿勢も改めたいとも感じました。
ティーンの多感な時に感じたときめき、初めて着る服、デザインにはときめきを感じました。今は、色々なアイテムを着てきてしまっていることと、新しいデザインに挑戦する前に着にくいなど考えることも多く、無難に走ってしまう傾向もあります。
またあの時にときめきを感じるファッションとの関わり方をしていきたいと考えます。

新鮮な気持ちを忘れたくなiものです。

eri kaneko

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