読んだ本のこと「あなたの一番になれたらいいのに」
「あなたの一番になれたらいいのに」
小田恒子さんの「あなたの一番になれたらいいのに」を読みました!
あらすじはこちら
まずは感想というか所感
「胸が痛い……」
切ないよう胸がギュウッてなるよう…
以下、多少のネタバレを含みます
ヒロインは双子の妹。
姉(明るくて活発)と比較されて(誰にも悪気がないのが切ないところ)育ったために、ちょっと控えめな性格。
ヒーローは姉の高校時代の同級生。
再会はめちゃくちゃに不幸、大きな事故に巻き込まれたふたり。
いやもうこの時のヒーローの心情を考えるともう。生きた心地はしなかったでしょうねほんとに
恋焦がれてる人に再会した瞬間に彼女血塗れ(予想)なわけで
しかも玉突き事故で先頭にいたヒーローが轢いちゃってるわけで
しかも足に障害が残ってるわけで
頭真っ白になるわこんなん…!
で、なんやかんやでプロポーズするわけですけども、ヒロイン的には「責任とってくれてるだけ」に見える。
ヒーローがなかなか「好きだから」と言い出せないのにも理由があって……
というお話なのですが、キーマンは「お姉さん」です。双子の。
このお姉さんにも色々理由があるわけですよ
姉妹ッッッ!百合……いや百合らな……姉妹ッ!
お姉さんの「理由」がラストで明かされるんですが、個人的にはこのシーンがいちばん好き
家族モノに弱いのです_(:3 」∠)_すぐ泣くー
構成も綺麗でした!
「現在」から始まって「過去」の話が挟まって、少しずつ双子姉妹とヒーローの関係性が明らかになっていって
ヒーローが「好き」と言えない伏線もきちんと最初からはってあったので、あとで納得。
誰も悪くなくて、人間関係こんがらがっちゃって
特に発端が(実はもう一個あるのですが、ネタバレすぎるので置いておいて)中学、高校時代なので
思春期のモジャモジャした感情(伝わりますかね)と相まって、余計に絡まっちゃって
そこに大学時代の「過ち」も加算されて…
この内容が読者側が置いてかれないように構成されていて(わかりやすくて)結構重い内容なのにすらっと読み進められたのは地力があるからなのだろうなあ。
切ないの好きなかたにはオススメ!な一冊でした。
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