Sumi-re_blue

伝えたくなったら来ます。Twitterで2つのアカウントを持ち、撮った写真を並べていま…

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伝えたくなったら来ます。Twitterで2つのアカウントを持ち、撮った写真を並べています。

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炭酸の思い出

シュワシュワと音を立てる、爽快な炭酸が好きだ。そんな炭酸の思い出のひとつは、中学生の頃に遡る。 部活の帰り道には数台の自動販売機が並ぶ場所があった。メーカーのシンボルカラーである赤と白抜きの英語のロゴは、錆びつつも田んぼだらけの周囲には映えていた。ロゴが入った古びた赤いベンチが向かい合わせに置かれていて、部活帰りの中学生たちが立ち寄った。夏場は日暮れが遅いせいもあり、乾いた喉を癒そうと帰宅前の一杯とばかりによく立ち寄っていた。 夕暮れに吹き抜ける風は、汗をかいて1日を終え

    • ヨルシカ「アポリア」私ならこう聞く

      ヨルシカ、ここのところ発表される曲はどれも文学的な要素が強い。無知だったらついていけないだろう?といったスタンスで、わかりやすく歩み寄ってはくれない。難解であるほど曲は抽象化され、芸術性は高まる感じがするから、ファンはますます深みにはまるのだろう。 新曲「アポリア」について、まずアポリアとは2つの違う見解が存在する、という哲学用語だと検索して知った。内容についてなのか?それともこの曲自体の見解なのか?最初から疑問符を伴う。 曲調は明るく、サビの伸びやかな高音部分が広々とし

      • 思い出の青いみかん

        まだ硬い緑の皮を放射状にむく。小さなふさを2つ、甘いことを期待もせずに口に運ぶ。すると案外甘く、思わずほほ笑む。未熟なはずの青いみかんに心地よく裏切られて、それから私には、亡き祖母の思い出がふわりと舞い降りる。 10月の初旬に世に出回る、いわゆる「青切りみかん」は、秋をいち早く知らせる旬の食べ物。そして、私にとっては思い出の味だ。 小学校の頃、当時は運動会といえば必ず秋の行事だった。まだ半袖でも十分な気候な頃に行われる運動会には、遠方から必ず祖母が見に来てくれた。恰幅のよ

        • 消えるかも知れない私について

          snsに写真をあげ始めたのはコロナ禍で時間ができたから。規制がなくなり心底嬉しいけど、やる事もコロナ禍前に戻ってきたから、当たり前だけど忙しくなった。元々自分の時間なんて無い生活だったのだから、元に戻るということは、当然snsの時間は減る運命にある。 「8月いっぱい休む」と宣言してXからほぼ消えていたけど、果たして9月からどうだろう。もしかしたらこのまま遠のいて消えてゆくかな…とも。 どうでもいい悩みがふとよぎる私は、シアワセ者なのかも知れない。夜中の雑務からエスケープし

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        炭酸の思い出

          山に消えた人

          「どんな些細な事でもいいので情報をお願いします!」 ここ1週間、Xではご家族が懸命に訴えが続けてこられたが、ついに報われなかった。 日本屈指の人気山岳エリアで、単独登山の男性が行方不明となった。捜索隊や警察をはじめ各方面の方々によって連日にわたり必死の捜索が続けられたが、行方不明から1週間後の昨夕をもって、捜索は打ち切られた。 65歳男性。ご家族が手がかりとして掲げた写真では、穂高岳の山頂でほほ笑む姿があった。スポーティな服装は年齢よりうんと若く見えた。この、行方不明にな

          山に消えた人

          窓越しの夏

          こんなに夏を客観的に過ごしたのは初めてかも知れない。猛暑なのでずっと開けられない窓、ガラス越しの強い光がいっそう眩しく見える。青空と湧き立つ入道雲が目に入って、蝉の合唱が聞こえて、それからふと我にかえる。 楽しみにしていた夏の旅がキャンセルになった時は落ち込んだが、今にして思えば良かった。もし当初の計画のままだったら、今頃旅先で病院探しをする羽目になっていた。 夏の実感が薄いままだけど、今はただ自分に向き合って過ごす。今回の体調不良は今後の人生に影響を与えかねないと自覚し

          窓越しの夏

          めでたく願いが叶う日

          少し前にヘアドネーションのために髪を伸ばしていると書いた(7/8付「密かな願い事」)。 それも今日で終わり! いよいよ髪を“納品”する。最寄りの美容室に午後の予約を入れたのだ。ようやく髪を役立てられる達成感と、なにせ2年半ぶりの美容室なので、朝からとてもワクワクしている。 多分私はショートカットになる。それならいっそ久々に、髪色も変えてみるかな。襟足はどんな風にしよう…etc。 髪型を変える事にワクワクするというのは、見た目以上に自分の中でのリニューアルも期待しているのだ

          めでたく願いが叶う日

          告白

          たとえ自分の心の傷が癒てなくても、救いを求める人には慰めの言葉をかける。そのために自らの心の傷である父母の死を思い出して辛くても、辛さがわかるぶん精一杯の言葉をかけてさしあげる。でも相手は心地良いのか、言葉のおかわりを求めてくる。 見返りではないが、そろそろこちらの辛さに理解を求めてしまうのは、私が間違ってるのだろうか? 私の父と母は2年のうちに たて続けに病死しました。 70歳になれませんでした。 その死別から まだ2年経っていません。

          密かな願い事

          昨日は七夕で、父の命日。お参りに京都へ、親戚に会いに大阪へ行って来た。夜行バスで行くから0泊二日の強行日程だが、やはり行って良かったと振り返る。亡くなった人は、残された人を繋いでくれるという思いは更に強くなった。 七夕は、願い事を星に託す日。実は私にも密かな願いがあって続けている事がある。それは、髪を伸ばしている事。多分肩下30センチになるだろうか。 元々、母の容体が急変して予約してたヘアサロンをキャンセルして、その後のゴタゴタで自分に構うのが面倒になり伸ばしっぱなしだっ

          密かな願い事

          昼間左腕を虫に刺された。あまりの激痛に声が出たほど。何の虫か見極める前に手で払ったから虫は不明。しかしこの痛さはヤバイと思い、咄嗟に患部を吸ったり絞ったりして対処し、帰宅後キンカン塗ったら腫れなかった。子供の頃から冒険モノを見てやたらとサバイバルの知識あって良かったってつくづく。

          昼間左腕を虫に刺された。あまりの激痛に声が出たほど。何の虫か見極める前に手で払ったから虫は不明。しかしこの痛さはヤバイと思い、咄嗟に患部を吸ったり絞ったりして対処し、帰宅後キンカン塗ったら腫れなかった。子供の頃から冒険モノを見てやたらとサバイバルの知識あって良かったってつくづく。

          写真好きなのでポトレもよく見る。 男性カメラマンが女性を撮ったものを見ると、性差のせいか「そうじゃない」と思う事が多い。 鋭く異性を誘うような目線より、ふと遠くを見上げた目線の方が心に響く。その写真の需要がどこに向くかにもよるんだけど、セーラー服よりTシャツ短パンの方が印象深い。

          写真好きなのでポトレもよく見る。 男性カメラマンが女性を撮ったものを見ると、性差のせいか「そうじゃない」と思う事が多い。 鋭く異性を誘うような目線より、ふと遠くを見上げた目線の方が心に響く。その写真の需要がどこに向くかにもよるんだけど、セーラー服よりTシャツ短パンの方が印象深い。

          腐ってもTwitter

          私はsns、Xとnoteしかしていない。 X、旧Twitter。Xに変わってから嫌な側面が増えたから、あえてTwitterと呼びたい。Twitterが、随分と私の世界を広げてくれた。noteを知ったのだって、Twitterで好きな写真家さんが文章を書いていたからだ。 ちなみに他のsnsも考えなくはないが、そもそもコミュニティを大きくは望まず、情報を得られてちょこっと自身が発信できたらいいのだから、これ以上増やすつもりはない。 Twitterの面白い所のひとつは、普段絶対に

          腐ってもTwitter

          命日に向き合う

          父が亡くなったのは2021年7月7日。その間に母も亡くなり、実家の遺品も片付けてしまったから、父の死が遠い過去に思えてしまう。 それでも、梅雨時分の湿った、しかしひんやりとした風に吹かれると、父が亡くなった情景は鮮やかに蘇ってくる。月日か経っても悲しみの色は変わらない。ただ、そこに対峙する際の心づもりは出来ている筈で、途端に号泣する事は無くなった。 父母の遺骨は京都の永代供養のお寺に預かってもらっている。仏教に疎く、普段から念仏を唱える事も無い私だけど、命日には父の元へ馳せ参

          命日に向き合う

          今宵の月

          今夜、私は酔っている。 とある会合があり、いわゆる社交上の飲み会だった。とはいえ知人も多いし、お店もおいしくて有名なので、喜んで参加を申し込んだ。 会は終始和やかに進み、ほどなくお開きとなった。私はというと、二次会をやんわり断って帰宅、今に至る。終始笑顔になれる楽しい会だったんだけど、案の定 私は「酒に弱い酒好き」なので調子良く飲んでしまい、元々つまんない話がいっそうつまんなかったと反省しきりな今なのだった。頭を掻きながら、酔いが醒めるに任せて過ごす。 しかしまあ、たまに

          ハマりゆく世界

          見たままの風景を撮る事は難しい。写真を撮るようになって知った。 ずっとiPhoneで撮っていたが、4年目ともなれば写真に欲も出てくる。所詮スマホ、思い通りに切り取れない歯痒さが限界を迎えた頃、私はようやくカメラ初号機を手に入れた。 機材で得られる世界。表現するなら、それは視覚で得た世界に自身を投影した唯一無二の世界だといえよう。 こうして私は新しい世界を得た。 人生という旅半ばにして、この先の幸せが何重にも膨らむ感覚でいる。

          ハマりゆく世界

          noteのきっかけは、ある著名な写真家をフォローし文章を拝見したかったから。 しかしこの写真家は「有料記事の月額代金をケチって無料記事ばかり読む奴は程度が低い」という趣旨の項をあげられ、それきり読まなくなった。 購読しない事への恨み節を読者への冒瀆で晴らされ、とても不快だった。

          noteのきっかけは、ある著名な写真家をフォローし文章を拝見したかったから。 しかしこの写真家は「有料記事の月額代金をケチって無料記事ばかり読む奴は程度が低い」という趣旨の項をあげられ、それきり読まなくなった。 購読しない事への恨み節を読者への冒瀆で晴らされ、とても不快だった。