性を売るということは、未来の幸せをお金に変えること
「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」 (上間陽子 )は、子供らしく生きることは許されず、早く大人にならなければ生きていけなかった少女達。
まだ十代中の子供が、家を飛び出し生きるために性を売る。近づいてくるDV気質の男達。
苦難に生きる女の子達をインタービューした内容が書いていある。
この本に出てきた少女達の多くが、生きていくために性を金に変える。
性を売るということは、未来の幸せをお金に変えること。
幸せとは言えない前借りで、悪魔の取引と変わらず請求書は高く付く。
大人になって、将来、一緒に生きて行きたいと思える人と出逢った時、性を売ってきた過去に縛られて、自分から未来を壊してしまう。
過去の全てを知った上で、それでも一緒になりたいという人に出会うのは難しい。そんな高徳な人がフリーでいることは、なかなか無いからだ。
このルポを読んだ人の中には、「甘い! 不幸なこの状態は自分の行いで招いたもの」とか、「家庭環境に恵まれていなくても、本人の努力で立派な人生を歩んでいる人もいる」 等々、色々と言う人もいますが、世の中の人全員がノーベル賞を取れないように、私達が出来る普通のことが、普通に出来ない人もいるのです。
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