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今月のテーマは『メンタルタフネス』
木下斉さんのvoicyジブン株式会社ビジネススクールの12月度が始まりました。11月は諸事情により休学してしまいましたが、今月は気合いを入れ直してがんばります。
さて、12月度のテーマは『メンタル』。
大切ですね。何をするにも、これのコンディションが重要です。
自分自身のメンタル面について早速分析してみます。
私の精神的スキル
観察力は私の強み。なので図らずも他人のことがよく見えます。漏れなくマイナス言葉も態度も空気も拾うので、それなりに傷つくし怒れてくるし、落ち込みもします。
でも、引きずらないです。もやもやして夜中に目が覚めることもありますが、朝になれると、チクチクやヒリヒリはだいたい勢力を弱め、中長期的に引きずることは、そういえばまずありません。
運動部に所属したことはありませんが、私のメンタルはマッチョとまではいえないかもしれませんが、まずまずの体育会系のようです。
そんな私のメンタルタフネスの源はなんだろう。
考えてみます。
父の影響
私の父はとにかく楽天家でマイペース。
子どもの頃、困り事を打ち明けると、どんなピンチの時も「お父さんはそんなことじゃ驚かないよ」と笑いながら、父は助けてくれました。
この言葉には『そんなこと大したことじゃないから気にせず我が道を行け!』という、父なりの励ましと安心感の供給が含まれていたんだと思います。
子どものころの大貧乏や家族の急死、超スーパー認知症の母の介護や身内の裏切りなど、幾度となくストレスにさらされながらたくましいメンタルを兼ね備えた父。そんな父のもとでのびのびと育てられたことが、私のメンタルタフネスの源流になっているようです。
他者との関わりは理不尽と失敗と敗北の宝庫
メンタルはトレーニングによって鍛えることができるんですね。
トレーニングというと身構えますが、日常のできごとに立ち向かっているだけでも十分効果が期待できると思います。
ただ、それは他者と関わらずひとりで過ごしているだけではダメです。
私たちが感じるストレスの大半は、外の世界で他者と接触するからこそ発生します。
家の中でひとりで過ごしていては、そうそう理不尽な目にあわないし、失敗するといっても、夜食に食べようとカップラーメンを作っていたら食べる直前にこぼしてしまうといった失敗をしたとしても屈辱を受けるほどのことではないし、ひとりで過ごしている分には誰かと何かを争ったり競うこともそうそうないので、敗北感を味わうこともないですね。
温室育ちはすぐ枯れる(老いる)
サトマイさんのコチラの本をちょうど読んでいるところでした。
そこにはこんなことが書かれています。
1991年にアメリカで行われた実験で、温室という恵まれた環境で育った木は、急速に成長するけれどすぐに枯れてしまうことが分かりました。世話や栄養が足りなかったわけではなく、欠けていたのはストレスでした。具体的には、風というストレスが、木をたくましく育ててくれることが分かったのです。
著者 佐藤 舞(サトマイ)
人間も同じで、どうやら私たちは嫌なことや面倒なことを避けて逃げ回っていたり、失敗や辱めを恐れて挑戦しないような『温室』の中にいるだけでは、すぐに枯れてしまう(老いてしまう)かもしれないということです。
ただ、大切なのはここからです。ストレスに晒されてただただ傷つき体験を積むような苦行修行のようなことをひたすらしていればいいのではありません。ストレスに晒されて傷ついた心を、自らの力で修復するプロセスがメンタルタフネスのトレーニングなんです。
対処術
ここでは詳しく触れませんが、私の人生もそれなりにドラマティックでいくつかの修羅場をくぐり抜けてきました。
そのたびに心折れることも病むこともなく、ここまで来られているのか。日頃、何気なくとっている対処術について考えてみます。
①急性期は原因を突き詰めて考えない
何かがうまくいかなかったとき、自分の心がこのあと傷つきそうだ・・・という予感をみなさんは感じますか?
私は失敗したとき、屈辱を感じたときなど、「これはこのあと、モヤモヤとして夜中に目が覚めて眠れなくなるパターンだな」と感じとります。
そんな『嫌な予感』がしたら、まずはその出来事を考えないことにします。『考えないようにできればそれに越したことはない。それができないから困るんだ』という声が聞こえてきそうですが、その通りでなかなか難しいことなので、とにかく強制的にシャッターを下ろします。イメージとしては、『あとから考える箱』という箱が心の中にあって、とりあえずその中に入れて蓋をしておくとか、濃い霧みたいなものでその出来事を包み込んでよく見えない状態にしてしまう、みたいな感じです。
数時間または数日経てば、急性期のチクチクが収まった状態でその出来事をメタ認知できるようになりますから、内省はその時すれば十分です。
急性期のどうしようもなく心がざわざわしている時にあれこれ考えても、ダメだった部分や怒りが先行し、自分がますます傷つきたくないために他者への批判を繰り広げたくなります。しかし、落ち着いてから穏やかに考えてみると、自分の至らなさを素直に認められたり、ダメだったところよりも良かった部分が見えたりします。
急性期に深掘りしない、反省会は落ち着いてから、です。
②怒りの矛先は他者ではなく、自分に向ける
怒りを自分に向けるというと、より自分を痛めつけるばかりのように思うかもしれませんが、実際は違います。
例えば、朝寝坊したときに家族に対して「なんで起こしてくれなかったの!」と怒りをぶつけるよりも、「アラームの時刻を間違えていた自分が悪い」と考える方が、モヤモヤした気持ちは大きくなりにくいのです。
怒りの感情は、自分へのそれよりも他者に向かうもののほうが作りやすいと思いませんか?うまくいかなかったことは他者のせいにしたほうがラクだからです。内省はいりませんから。
でも、自分への怒りに比べ、他者への怒りは制限なく大きくなります。それはやがて、本件とは過去のエピソードや人の噂も巻き込んで、どんどん膨れ上がっていきます。そうなると、いったい何が本件の要点なのかはもはやわからなくなり、うまくいかなかった事象ではなく人物否定に発展し、まったく別の怒りを次から次へと運んできます。
でも、「自分が悪かったな」と一瞬思うだけで、すっと楽になります。
怒りの感情はなるべく他者に向かわせないほうが、穏やかでいられます。
①でも述べたように、検証は落ち着いてから。
③チクチク言葉は普段から使わない
子どもたちが保育園に通っていた頃、「お友だちにチクチク言葉をいうのはやめましょう」と保育士さんが子どもたちを諭している場面をみかけたことがあります。
チクチク言葉。わかりやすい表現だなと思い、今でも家庭の中で使うことがあります。
チクチク言葉とは、悪口や脅し・嫌みの類いでマイナスワードのことを指します。反対言葉は『ふわふわ言葉』とか『あったか言葉』を保育士さんたちは使っていました。
それに加えて、我が家では『汚言葉』も含みます。「ウザい」「キモい」「終わってる」「最悪」など、これは私の独断と偏見で選んでいます。
ピンチに直面したとき「最悪」というワードが一番に口から出て自分の耳に入れば、《これは最悪なんだ》と脳が認識して負のスパイラルに陥ります。反対にそんな時こそ「ドンマイ」「楽勝」「なんとかなる」というワードが口から出た方がポジティブに脳内処理が進むわけですが、マイナスワードを日常的に使っている人はピンチの時にはやはりそれが出ます。
日頃から、ポジティブワードを使い慣れていた方が脳の中も平和です。
自分のご機嫌を整える=マインドタフネスはジブン株式会社の運営の最も肝となる部分です。12月のテーマに選んでくれた木下斉さんに感謝です。
心の柔軟性と回復力を整えて、気持ちよく2025年を迎えたいですね!